2014 Fiscal Year Annual Research Report
自然系博物館における「動く展示」・「動いて見る展示」の開発と新たな評価方法の試み
Project/Area Number |
24501279
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Research Institution | Kanagawa Prefectural Museum of Natural History |
Principal Investigator |
大島 光春 神奈川県立生命の星・地球博物館, 企画情報部, 主任学芸員 (40260343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広谷 浩子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 専門学芸員 (10205099)
石浜 佐栄子 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (60416047)
田口 公則 神奈川県立生命の星・地球博物館, 学芸部, 主任学芸員 (70300960)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 博物館展示 / 子ども / 動的展示 |
Outline of Annual Research Achievements |
科学館や子どものための博物館に比べて、自然史博物館には動く展示や自分で動いて体験する展示が少ない。しかし、自然史への興味の導入には動く展示が、学習においては自ら動いて体験することが重要な役割を果たしている。そこで、自然史博物館にふさわしい“動きのある展示”を開発し、それをさらに有効に活用できるプログラムを組み立てることを研究課題とした。 “動きのある展示”とは、動く展示装置と、見学者が自ら動く展示を差し、見学者の心をも動かすことを目指す。最初は情報収集と既存展示の調査を行い、メンバー間で展示の理解度や感じ方の違いについて議論した。 最終年度の2014年12月~2015年3月に企画展「恐竜の玉手箱」を開催し、研究成果を反映させた展示や展示室で行うアクティビティに反映させることができた。展示では走馬燈を応用した「恐竜の動く影」、恐竜の実物大復元画に多様な色や模様を映し出す「サウロロフス彩色プロジェクション」、空調の風で揺れる「恐竜のしっぽバルーン」など。アクティビティでは恐竜の標本写真と復元画を組み合わせる「フクワライサウルス」、砂のトラックに3Dプリントで製作した足で足跡をつけるものや恐竜のしっぽを背負って尾のバランサー機能を体験する「ダイノロイド体験」など、化石や生物に関する題材を直接的にあるいはデジタル機器を使って、楽しめるように工夫した。 展示の効果を調べるため、見学者を対象にクイズを行なった。クイズの設問から展示がうまく連想できる場合には、正答率が高くなった。従来のアンケート等に比べ、「展示のわかりやすさ、興味深さ」をより客観的に評価できたと考える。
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Research Products
(3 results)