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2014 Fiscal Year Annual Research Report

溶存無機炭素の同位体組成による新たな流域診断指標の構築

Research Project

Project/Area Number 24510024
Research InstitutionNational Institute for Environmental Studies

Principal Investigator

高津 文人  独立行政法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (30514327)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords溶存無機炭素 / 炭素循環 / 放射性炭素濃度 / 炭素安定同位体比
Outline of Annual Research Achievements

本年はΔ14C測定の前処理としてのグラファイト化の7サンプル自動システムの構築を行った。昨年度に組み上げた各パーツ(精製ライン、トラップライン、DIC抽出ライン)を連結し、コールドトラップを上下させる電動アクチュエーターと電磁弁の作動タイミングを同期させた。精製した炭酸ガスの水素還元を行う電気炉の温度調節とできたグラファイトの粉末をカプセル化するシステムを整備した。グラファイト化された炭酸ガス量を見積もるためトラップラインに設けられた真空圧の常時モニタリングシステム(ゲージコントローラTPG261/Active Line PT882550-T)の動作チェックも行った。この結果、研究期間全体を通じては以下の3種類のラインを作成し、うち2種類のラインを使って実サンプルの測定を行った。
1)溶存無機炭素の炭素安定同位体比(δ13C)の測定ライン
2)メタンガスのδ13Cの測定ライン
3)溶存無機炭素の放射性炭素濃度(Δ14C)の測定ライン
実サンプルとして用いた霞ヶ浦の底泥間隙水の測定結果から、霞ヶ浦底泥中のメタンガスのδ13Cはおよそ-70‰であり、CO2 + H2 → CH4が、霞ヶ浦の底泥中のメタンガスの主たる生成プロセスであるという知見を得た。上記生成プロセスは大きな同位体分別を伴う反応であり、基質である溶存無機炭素のδ13Cが高い時ほどメタン生成活性が高くなるということが分かった。以上の結果から、底泥中の溶存無機炭素の安定同位体比は流域の中で最も高い値を取り、温室効果ガスであるメタンガスの生成活性を反映していることが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 富栄養淡水湖底泥における活性のあるメタン生成古細菌群集の多様性2014

    • Author(s)
      坪井隼, 山村茂樹, 高津文人, 今井章雄, 岩崎一弘
    • Organizer
      環境微生物系学会
    • Place of Presentation
      アクトシティ浜松コングレスセンター(静岡県・浜松市)
    • Year and Date
      2014-10-21 – 2014-10-24

URL: 

Published: 2016-06-01  

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