2013 Fiscal Year Research-status Report
中国朝鮮族の跨境生活―生活史の聞き取り調査の手法から―
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24510348
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
宮島 美花 香川大学, 経済学部, 准教授 (70329051)
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Keywords | 国際情報交換 |
Research Abstract |
(1)文献による研究;中国朝鮮族の移動と朝鮮族社会の変化に関する文献によって、研究を行った。 (2)調査方法の検討;質的調査(聞き取り調査)について、他の事例を取り扱った先行研究を収集し、検討をすすめた。 (3)朝鮮族への聞き取り調査;前年度までの調査協力者との信頼関係と連絡を維持しつつ、聞き取りが済んだ協力者への追調査を行うほか、新規協力者を得て、調査事例を増やした(スノー・ボール式のサンプル収集法)。聞き取りの録音の文字起こし作業(インタビュー・テキスト作成作業)、語られた内容を諸資料・先行研究と対照させ、歴史的・社会的文脈に位置づけ、語り手の生活史として再構成する作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載した(1)文献調査、(2)調査方法の検討、(3)朝鮮族への聞き取り調査、いずれも、おおむね予定通りに進行している。 特に、(3)朝鮮族への聞き取り調査においては、新規調査協力者の獲得することができ、当初予定していた回数以上に、協力者の居住地への調査に向かうこととなり、次年度の予算を前倒し請求し、調査を行った。 そのため、研究計画は、計画以上に進行していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
補足的に(1)文献調査、(2)調査方法の検討を行いつつ、研究のまとめを行胃、(4)北東アジアにおける中国朝鮮族の跨境生活の事例から、行政区界のガバナンスと跨境生活空間におけるガバナンスの考察へとアプローチする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2014年3月に平成25年度最後の調査を行った。その旅費に若干(数千円程度)の残額が発生したので、次年度に繰り越して使用する。 次年度計画に沿って、次年度予算と包括的に使用する。
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Research Products
(1 results)