• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2014 Fiscal Year Annual Research Report

20世紀アイルランド小説におけるイースター蜂起の表象について

Research Project

Project/Area Number 24520331
Research InstitutionSeinan Gakuin University

Principal Investigator

河原 真也  西南学院大学, 文学部, 准教授 (80454924)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsアイルランド / イースター蜂起 / アイルランド小説
Outline of Annual Research Achievements

20世紀のアイルランド小説(Iris MurdochやSebastian Barryなどの1960年代以降から2000年初頭にかけて出版された作品)において、イースター蜂起がどのように表象されてきたのか、各時代の世論の変遷と絡めて検証を行った。世論の掘り起こしにあたっては、10年ごとに開催されたイースター蜂起記念行事に着目し、その歴史的行事を歴史研究者やジャーナリストがどのように報道・評価したかという視点から考察する手法を採用した。
特に時代ごとの記念祭への評価を考察するうえで、学際的な視点に基づく"1919 in 1966: Commemorating the Easter Rising" は、本研究を遂行するうえで無視できない文献であった。これによって、50周年行事が開催された1966年のイベントの重要性に改めて着目するきっかけを得られただけでなく、事件そのものを扱わなかった小説作品に目を向ける意義を見出せたからである。そしてその成果として、社会の変革期でもあった1960年代のアイルランドを舞台としたEdna O'Brienの“The Country Girls”(1960) を精査することで、イースター蜂起への評価が変わった60年代のアイルランド社会に対する個人的解釈を裏付けることが可能となった。
最終的に、100周年を迎える2016年の百周年記念行事の前座となるいくつかの行事やそれらへの評価を確認しながら、これまで20世紀のアイルランド社会において「他者」として疎外されてきたアングロ・アイリッシュ(Anglo-Irish)の立場からの視点を踏まえたうえで、アイルランド文学におけるイースター蜂起の表象がもつ意味を総括するに至った。

Research Products

(3 results)

All 2014

All Presentation (2 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] イースター蜂起とアイルランド独立2014

    • Author(s)
      河原真也
    • Organizer
      日本ケルト協会 サロンセミナー
    • Place of Presentation
      アクロス福岡
    • Year and Date
      2014-09-20
    • Invited
  • [Presentation] カトリック・インテリゲンチャの台頭と「近代性」への目覚め2014

    • Author(s)
      河原真也
    • Organizer
      日本ジェイムズ・ジョイス協会
    • Place of Presentation
      法政大学
    • Year and Date
      2014-06-14
  • [Book] アイルランド文学―その伝統と遺産 (「カトリック教会に挑んだ「西部」の女──『カントリー・ガール』と1960年代のアイルランド社会」)2014

    • Author(s)
      木村正俊 (河原真也)
    • Total Pages
      698
    • Publisher
      開文社出版

URL: 

Published: 2016-06-01  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi