2015 Fiscal Year Annual Research Report
現代中東文学における「ワタン(祖国)」表象とその分析
Project/Area Number |
24520393
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡 真理 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (30315965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 佳世子 東京外国語大学, その他部局等, 教授 (30208615)
藤元 優子 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (40152590)
勝田 茂 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 教授 (90252733)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 中東 / 現代文学 / 祖国 / 表象 |
Outline of Annual Research Achievements |
3か年計画の本研究プロジェクトの最終年度は平成26年度だった。当初、英国よりゲストを招聘し、講演会を開催予定であったところ、渡航当日に、航空会社のストライキという予想外の事態でゲストの来日が急きょキャンセルになり、未消化の予算を翌年度に繰り越し、プロジェクト成果を踏まえての包括的シンポジウムを開催することにした。昨年度は、3年にわたる本プロジェクトの研究成果を基盤に、科研費(基盤研究(B))を得て、これをさらに拡大、発展させたプロジェクト「現代中東における「ワタン」(祖国)的心性をめぐる表象文化の発展的研究」を開始することとなった。平成27年度に繰り越した補助金は、昨年度3月、本プロジェクトと新プロジェクトを架橋し、本研究の成果を世に問うため、新旧プロジェクトの研究メンバーがパネリストとなり、「現代中東ー欧州・中東ーを《文学》から考える」と題する5時間にわたるシンポジウムを開催、祖国なきクルドの民の悲劇、内戦下のシリアから発信される文学、亡命作家によるドイツ語文学、昨年度2度にわたり中東絡みのテロ事件に見舞われたフランスのマグレブ系移民の文学などをテーマに専門研究者が講演し、好評を博した。
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Research Products
(18 results)