2012 Fiscal Year Research-status Report
地方自治体による外国人主体の支援モデル「外国人人材育成講座」の試み
Project/Area Number |
24520584
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
徳永 あかね 神田外語大学, 留学生別科, 准教授 (10360091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 千春 神田外語大学, 留学生別科, 上級講師 (70438951)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 外国人支援 |
Research Abstract |
初年度は研究計画に沿って外国人主体の講座企画を進めるために必要な課題を探るための予備調査を行った。 8月より地域外国人数名、日本人1名で構成された「企画グループ」を作り、研究者も同席して月1回のミーティングを行い、実際に人材育成講座を企画するまでの過程における課題の洗い出しを行った。6~7月には企画グループの趣旨説明を記した募集チラシ作成し、8月~2月の期間に月1回、企画グループのミーティングを開き、外国人が主体となって人材育成講座を企画する過程のデータ収集を行った。データは、話し合いの音声データ、企画グループに参加した研究者による参与観察、企画グループとして参加した研究協力者の内省レポートである。今年度の予備調査より次年度に向けた研究課題として以下の4つが示された。 【課題1.企画会議を構成するメンバー構成のうち、参加時点での人間関係、出身国、性別、職業の有無など話し合いの展開にどのような影響を及ぼすのか】 【課題2.企画会議を展開する中で企画メンバー同士の関係性、役割分担の形成を促す仕掛けにはどのようなものがあるのか】 【課題3.企画段階から人材育成講座開催までの過程を可視化できるものとして、どのようなハンドブックが有効か】 【課題4.企画グループに参加したか否かにより、人材育成講座受講者間に意識の差異が見られるか】。上記課題のうち2、3については現在、外国人主体で企画会議を進めるために必要なハンドブックのたたき台を作成中である。上記4については、次年度初めに個別にインタビューを行い、データを収集したいと考えている。初年度の上記結果を踏まえ、次年度では再度試行的な企画グループを新たに募り、引き続きデータ収集を行う計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って実行しており、概ね順調に研究が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年6月までは予備調査で見られた課題に関する関係領域の資料収集を行う予定である。 これと平行して、5、6月には予備調査に協力してくれた外国人、日本人の研究協力者へのインタビュー調査を計画している。インタビュー結果を踏まえて今年度の新たな企画グループを構成し、引き続き課題の解明を目指す。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、初年度の企画グループへの協力者へのインタビュー調査と平行して年度途中からは新たに企画グループメンバーを募り、人材育成講座企画へ向けたグループを結成し、参与観察によるデータ収集を行う。昨年度に引き続き、研究協力者への謝金支払いに研究費を使用する。
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