2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24520623
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
G・M McCrohan 香川大学, 大学開発教育センター, 講師 (20448351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAUL G. BATTEN 香川大学, 教育学部, 准教授 (70403772)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 補償方略 / 第二言語 / 英語学習 |
Research Abstract |
平成24年度の研究実施計画A. 現時点(2009年中頃~2011年中頃)で得られているデータを確認し、その集計方法が適切であったか、またその方法に改善の余地があるかを評価する。B. 2012年度のTOEIC のスコア別に、より詳細なデータを集める。C. 2009年から2012年に得られるデータを編集、分類する。D. これらのデータと生徒のTOEIC のスコアを比べて、補償方略を使用する能力とTOEIC のスコアに関連性があるのかを分析する。 平成24年度の成果 A. 2009年中頃から2011年中頃までのデータを分析した。 B. 平成24年度の様々なTOEICのスコアからなる学習者のクラスから、より詳細なデータを収集した。これらのデータの予備的結果は研究論文としてThe Language Learner -JALT publication(2013年2月号)と四国英語教育学会ジャーナル(2013年4月号)に提出済みである。また、2013年5月11日の全四国JALT会議で発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現時点で収集した、第二言語によるコミュニケーションの仕方と補償方略の活用に関するデータは、生徒の自己報告によるものである。その結果が示しているのは、補償方略に重点を置いたトレーニングを受けた生徒のほうが、そうでない生徒よりも、より多くの方法をより自信を持って使うということである。しかしこれらのデータは自己報告によるものであるため、信頼度の点で疑問が残る部分もある。3台のボイスレコーダーで授業を録音して分析する予定だったが、この方法では細部まで聞き取ることができなかった。よってペアまたは少人数グループごとに録音し、さらにインタビューを行い、それを生徒の自己報告と共に分析するのが理想と思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
A. この時点までに集計したデータを考察し、学習者により高度な補償方略の習得を促すための教材を指導技術を開発する。B. 前述の教材と指導技術を実験群において実践し、学習者にとって習得が困難と考えられる補償方略の習得を試みる。統制群では、特別なタイプの方略に焦点をあてずに、幅広く補償方略の指導を行う。C. 学習者のトレーニング前とトレーニング後のテスト結果を比較する。D. ある特定の補償方略の指導を受けた学習者と幅広く補償方略の指導を受けた学習者の間でテストの結果に違いがあるか分析する。E. 2013年に開発した指導技術と教材に更なる改良を加える。これらの教材を使い、前期の授業では学習者にとって習得が困難な補償方略に焦点をあてる。 F. 補償方略の明示的指導を十分に扱った教科書はほとんどなく、補償方略のに焦点をあてたテスト方法を扱った教科書は皆無である。本研究から得られたデータ、さらに授業において開発された教材および指導技術を用いて、日本の大学生にこれらのスキルに焦点をあてて指導することを目的とした教科書を作成することが望まれる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)