2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24520627
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
HOUGHTON S.A 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (00382416)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
リヴァーズ ダミアン 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (00515455)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ネイティブ・スピーカリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
Rivers:Ⅰ)日本で英語教師を目指している学生13名に会談を実施。求職活動にて雇用方針や実際の面接などでネイティブ・スピーカリズム(NSi)については全員が経験。NSiの定義は微妙に異なるが、ほぼ全員がネイティブ・スピーカー(NS)の犠牲者としてノン・ネイティブ・スピーカー(NNS)を見ていた。Ⅱ)JREC-IN ウエッブサイトの求人広告292件について分析。NSであることが雇用資格として63%(186件中)の求人広告に明記されていた。しかし、NSの基準は全ての大学でこれまで定義されていない。 橋本: 日本語教師の母語話者性について、日本との経済連携協定(EPA)に基く日本語予備教育事業について関係者と会談。調査を行った32名の日本語教員(大学勤務7割)の約9割が海外に行って初めて非母語話者教員と共に教え、ここで初めて母語話者として意識をしたという。EPAの試験で振り仮名をつける配慮等について賛成するが、それに伴う所謂「やさしい日本語」については人工的で押し付けられたものとして懐疑的な意見が多数。日本語の母語話者の優位性を意識しながらも、学習者の必要に応じた教育を試みる教員の葛藤が伺われた。 Houghton:NSiを否定するとすれば、外国語教師を採用する基準を何か。異文化能力、世界の英語群、国際語としての英語についての専門家と会談した成果と問題点。◆一致見解①教師の海外在住による地域社会のアウトサイダーとしての経験。②様々な技術、知識のみならず今日のグローバル世界の傾向を知る必要性。③NSのコピーより、数カ国語を話す、NNSである、言語の多様性を認識することがより重要。④教えている言語が固定化しているのではなく変化していくものとしての理解。◆相違見解:優先度の問題。教科書で扱う英語はNSかNNS、さらにはどの母国語の話者によるものか、またその決定方法。
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Research Products
(11 results)