2013 Fiscal Year Research-status Report
LMSの連合を中心としたネットワーク支援外国語協働学習の実践に関する発展的研究
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24520632
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Research Institution | Maebashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
原島 秀人 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (30238175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 明延 首都大学東京, 人文科学研究科(研究院), 准教授 (10234155)
佐藤 慎一 日本福祉大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10410763)
山内 真理 千葉商科大学, 商経学部, 准教授 (40411863)
ローソン トム 長崎県立大学, 経済学部, 特任講師 (40645157)
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Keywords | Moodle / LMS / PoodLL / 恊働学習 / Mnet / ワークショップモジュール |
Research Abstract |
MoodleNetworking (Mnet) の確立はMoodleバージョン2.3でも公開鍵を見直すこと等により,研究チーム内の全てのMoodleをMnetで連携させることができた. 今年度はMnetを更に拡張し,付加的なプラグインやモジュールをMnet上で動作させる試みを行った.まず,Moodleに準拠したマルチメディア・プラグインであるPoodLLというソフトウェアがMnet上で正常に動作するかを検証した.長崎県立大学と高崎経済大学の間で日本福祉大学に設置したMnetハブを経由し,各大学の学生同士が地元の産物や観光名所をコマーシャルビデオとして撮影し,PoodLLプラグインを使い,Mnetを介した共通フォーラムの中でそれらを共有し,意見を交わし,評価し合うという試みを行った.結果Mnet環境でもPoodLLが正常に機能することが分かった.合わせて大学間のマルチメディアを用いた恊働学習が自校のLMS環境から離れることなく実現できることが検証された.この成果については8月に帯広畜産大学で行われた北海道ムードルサマーワークショップにおいて発表した. 後半には上記2校に千葉商科大学,首都大学東京も加え,複数大学間でMnetとPoodLLを合わせて利用する試みを行った.同時に近年全く新しく作り直されたMoodleの「ワークショップモジュール」がこの環境下で期待通りの機能を発揮するかを検証した.複数大学の学生間でワークショップモジュールによる統一手順を踏んだ課題設定と取り組みを行い,ルーブリックを用いたピア評価,自己評価などを行わせた.また,タブレット端末との相性も試され,最後に学生アンケートを行って学生の印象や技術的な問題点などが浮き彫りになった.これらの成果については2月に日本ムードルムート大会において発表を行い,その論文集に論文を投稿した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度憂慮されたMnetの確立が,本年度新加入の研究分担者の貢献で,公開鍵を見直すこと等により,研究チーム内の全てのMoodleをMnetで連携できるようになった.これにより,LMSの連携の上に新たなプラグインをMnetに付加してその学習可能性を広げる検証を行うことができた.LMS連携はマルチメディア素材を含んでもある程度問題なく行えることが分かった.
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Strategy for Future Research Activity |
Mnetの今後については本部のサポート終了など不確定な要素もあるので,研究の方向性をLTI (Learning Tools Interoperability)の方向へ向けて行く予定である.これは異なるLMS間の学習結果を互いに共有できる仕組みであり,現在世界で注目されているものである.既にLTIサーバーソフトをハブサーバーに,クライアントソフトを一部のMoodleサーバにインストールして準備を進めているところである.これが成功すれば,学習活動だけでなく,その結果もシングルサインオン環境で管理者同士が共有することが出来るようになるので,今後の活用が期待される.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度使用額のうち,48,160円(旅費)については,当該研究分担者が出席を予定していた学会発表と公務が重なり,欠席を余儀なくされたために生じたものである.37,117円(備品費)は当該研究分担者が購入を予定していたコンピュータが機種更新し,値段が上がってしまったために断念し,次年度の配分予算と合わせて購入することにしたために生じたものである. 繰り越された旅費についてはそのまま次年度の旅費として再配分し,備品費については次年度予算と合わせてラップトップコンピュータ(MacBook Pro)の購入に充てる予定である.
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Research Products
(8 results)