2012 Fiscal Year Research-status Report
英語はなぜ速く聞こえるのか?-日本人が知覚している英語の速さに関する研究
Project/Area Number |
24520645
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
広実 義人 目白大学, 外国語学部, 准教授 (30269469)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 速度知覚 |
Research Abstract |
本研究の目的は、「なぜ日本人に英語が速く聞こえるか?」を解明することであった。研究を開始するにあたりこれまでの予備的研究を精査したところ、日本語にはない英語特有の音声特徴が原因で日本人に英語が速く聞こえている可能性が示唆されたが、それを如実に示すデータは得られていなかった。英語特有の音声特徴が知覚速度に影響を与えているとしても、その影響は学習段階における比較的早期に克服されると推測された。むしろ、速度知覚により大きな影響を与えているのは、語彙アクセス速度であると思われた。そこで当初の計画を前倒しし、平成24年度はまず語彙アクセス速度と知覚速度との関係を調査し、平成25年度後半から英語特有の音声特徴の影響を調査することにした。 2012年8月27日~9月13日の間、シドニーのマコーリー大学にて英語母語話者に対して以下の4種類の実験を実施し、33名分のデータを収集することができた。後日、同様の実験を目白大学にて実施し、日本語母語話者のデータを15名分得ることができた。(1)3つの英単語をできるだけ速く10回リピートさせ最速の調音速度を測定する。(2)英文パッセージをできるだけ速く読み上げさせ最速の調音速度を測定する。(3)英単語をシャドーイングさせ語彙アクセス速度を測定する。(4)英文の速さを7段階で評価させる。 現在収集したデータを鋭意分析中であるが、予想以上に手間のかかる作業となっており、残念ながら論文執筆を始める段階に至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
目白大学にて被験者を募集したが、思うように人数が集まらなかった。日本語母語話者のデータはもっと必要で、さらなる被験者を募集する必要がある。 また、今回収集したデータの分析は非常に手間がかかるものであり、その結果、現段階では進捗状況がやや遅れた状態にある。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度からは英語特有の音声特徴が速度知覚に与える影響を調査する予定だが、その最大のポイントは、この影響が学習段階の比較的早期に克服されることを証明することである。そのためには、英語学習開始前の日本人(主として入学したばかりの中学1年生)を被験者として実験を行い、彼らが、英語特有の音声特徴を持つ音声をそうでない音声よりも有意に速いと知覚しているか否か検証すればよい。そして、数年後(研究期間が限られているので最短では1年後)に再び同じ調査を行い、速度知覚に有意な変化が見られるか確認する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度に必要な機材等は購入をほぼ完了したので、平成25年度は主として調査、学会発表のための旅費交通費、そして被験者に支払う謝金に使用する予定。その他に論文執筆に必要な書籍や文献購入、ソフトウェア購入のためにも使用する。具体的には以下のとおり。 物品費 100,000 旅費 250,000 人件費、謝金 140,000 その他 10,000
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Research Products
(1 results)