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2013 Fiscal Year Research-status Report

英語はなぜ速く聞こえるのか?-日本人が知覚している英語の速さに関する研究

Research Project

Project/Area Number 24520645
Research InstitutionMejiro University

Principal Investigator

広実 義人  目白大学, 外国語学部, 准教授 (30269469)

Keywords速度知覚 / 語彙アクセス / 発話速度
Research Abstract

2013年度の主たる研究実績は、前年度からの継続的な実験データの収集、および研究論文の執筆であった。まず、データ収集については4期にわたって以下のとおり実施した。
第1期 2013年4月 目白研心中学校の新入生55名を被験者として英語の速度評価実験を実施した。目的は英語未学習者の英語に対する速度感覚を分析し、既学習者との比較を行うため。実験内容は、様々な音声特徴をコントロールした刺激音を聞かせ、その速さを評価してもらうというものだった。
第2期 2013年7月 目白大学の学生4名を被験者として英語の読み上げ、および速度評価実験を実施した。目的は昨年度収集したデータの不足分を補うため。実験の内容は以下のとおり。①3つの英単語をできるだけ速く10回リピートさせ最速の調音速度を測定する。②英文パッセージをできるだけ速く読み上げさせ最速の調音速度を測定する。③英単語をシャドーイングさせ語彙アクセス速度を測定する。④英文の速さを7段階で評価させる。
第3期 2013年9月 オーストラリア、マッコリ―大学にて、英語母語話者15名を被験者として英語の読み上げ、および速度評価実験を実施した。目的は昨年度収集したデータの不足分を補うため。実験内容は第2期に同じ。オーストラリア特有の事情として被験者には多くのバイリンガル話者が含まれていた。昨年収集した分と合わせると被験者数は全部で48名となり、モノリンガル話者とバイリンガル話者の速度知覚のちがいを分析するにも十分な数に達した。
第4期 2014年1月 目白大学の学生18名を被験者として英語の読み上げ、および速度評価実験を実施した。目的は昨年度収集したデータの不足分を補うため。実験内容は第2期に同じ。
論文執筆については2本の論文を投稿したところ、2本とも無事受理され出版された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2012年度に計画通り達成できていなかった実験データの収集だったが、その遅れを2013年度でなんとか取り戻すことができた。これで予定していたデータの収集は全て終了した。それに対して実験データの分析はやや遅れている。しかしながら、これまでの分析結果を基に2本の論文を出版することはできたので、本研究の現在までの達成度はおおむね順調であると判断した。

Strategy for Future Research Activity

これからの仕事は、なるべく早く実験データの分析を終了し、論文の形にして出版することである。また、研究の一部は海外の学会で発表する予定。以下に今後の予定を示す。
2014年7月31日 全ての実験データの分析を完了する。
2014年8-10月 英語未学習者と既学習者の速度知覚のちがいを検討した論文を完成させ、学術雑誌に投稿する。
2014年11月-2015年1月 読み上げ速度と速度知覚、および、語彙アクセス速度と速度知覚の相関を検討した論文を完成させ、学術雑誌に投稿する。
2014年2-3月 モノリンガル話者とバイリンガル話者の速度知覚のちがいを検討した研究を海外の学会で発表する。
実験データの収集は全て終了しているので、上記の計画は十分実行可能であると思われる。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初はオーストラリアでの実験協力者へ支払う謝金にかなりの金額の予算を計上していたが、実際には謝金を支払う必要がなかったから。
平成25年度までに必要な機材等は購入を完了し、実験データの収集も完了した。平成26年度は主として論文執筆に必要な書籍や文献購入、ソフトウェア購入、出版費用、および学会発表のための旅費交通費に使用する予定。具体的には以下のとおり。物品費 260,000、旅費 300,000、人件費、謝金 0、その他 10,000。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Effects of reduction on English rate perceived by Japanese L2 learners of English2013

    • Author(s)
      Yoshito Hirozane
    • Journal Title

      The Tsuda Review

      Volume: 58 Pages: 75-94

  • [Journal Article] Effects of rhythm on English rate perception by Japanese and English speakers2013

    • Author(s)
      Yoshito Hirozane and Robert Mannell
    • Journal Title

      The Phonetician

      Volume: 107-108 Pages: 21-34

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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