2014 Fiscal Year Research-status Report
データベースソフトを活用した初習外国語授業における教材提示の円滑化と授業の活性化
Project/Area Number |
24520675
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
神谷 健一 大阪工業大学, 知的財産学部, 講師 (50388352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿原 武史 南山大学, 外国語学部, 准教授 (10454927)
三浦 由香利 神戸市外国語大学, 付置研究所, 非常勤講師 (10621550)
堂浦 律子 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (40623864)
川口 陽子 神戸大学, 学内共同利用施設等, 非常勤講師 (50623170)
井上 昭彦 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60623866)
黒田 恵梨子 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (70623859)
田原 憲和 立命館大学, 法学部, 准教授 (80464593)
金 善美(神谷善美) 大手前大学, 現代社会学部, 非常勤講師 (90621847)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | データベースソフト / 初習外国語 / 教材提示の円滑化 / 授業の活性化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では「(1)最小限の設備で (2)最小限の手間で (3)黒板とチョークでは絶対にできないことを可能に」というコンセプトの下で、主に初習外国語(8言語)+英語における「教材提示の円滑化と授業の活性化」につながるツール類を開発した。開発したツールの大部分に当てはまることをより具体的に表現するならば、パソコンとプロジェクタのみでネット環境も使わず、WindowsにもMac OS Xにも対応する無料ソフトによって、なおかつデータベースに関する知識も不要という状態でありながら1回限りの入力によって教材データの多目的利用を実現するという試みに挑戦したと言えよう。 本研究課題ではPowerPointのようなスライド提示ソフトではなく、データベースソフトと呼ばれる種類のものを利用した。その理由として、スライド提示ソフトでは使いたいスライドの抽出や使いたい順番に並べるのが困難である一方、データベースソフトでは教材データと提示するレイアウトを別々に管理し、スクリプト制御によって提示したい順番に並べることなどが容易に行える点にある。 本研究課題で開発したものは (1)動詞変化形提示ツール(6言語) (2)不規則動詞変化形提示ツール(英語) (3)韓国語動詞変化形学習用ツール (4)ハングル学習用ツール (5)四択問題提示ツール(英語/ロシア語) (5)フラッシュ型例文・対訳提示ツール(英語/ロシア語) (6)文変形提示ツール(イタリア語) (7)iOS用ハングル学習ツール (8)iOS用 英単語学習アプリ変換ツール の16種類であり、現在開発作業・改良作業が進行中のものも3つある。これらによって「教育上の効果向上を目指した日々の教育活動を行う」という大きな成果を上げることができたと考えているが、今後は外国語教育における新しい形態の教具という観点から、デジタルアーカイブにも参加していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者の突然の病気により平成26年4月から10月頃までの研究活動がほぼ止まってしまい、1年間の研究課題延長を申請したところ認められるに至ったが、その一方で計11名の研究分担者・研究協力者(各言語チーム)によって研究活動が進められ、結果として「おおむね順調に進行している」と判断している。 本研究課題で未だ残すところは本課題の総括であり、ツール類の設計に関する資料・操作方法をまとめたマニュアル類、口頭発表および論文にまとめた内容、様々な実践事例などを本プロジェクト関係者が集約し、科研費の成果報告書とは別の形式で最終報告書としてまとめ、冊子および電子ブック(オンライン資料)として無料配布する計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の通り、最終報告書の作成のみが残された作業となっており、平成27年10月末を期限として各言語チームから原稿一式を受けとる予定である。これを研究代表者が集約して最終報告書として刊行する予定である。
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Causes of Carryover |
最終報告書の出版費用が執行できなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終報告書の出版費用として執行する予定である。
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Remarks |
上記のほかにも「スペイン語・ガリシア語教育向け 教材作成支援ツール」http://www.oit.ac.jp/ip/~kamiya/spa/ や、研究代表者の個人サイトである http://www.oit.ac.jp/ip/~kamiya/ がある。
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