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2013 Fiscal Year Research-status Report

ライティングセンターにおけるチューターの成長支援に関する実態調査

Research Project

Project/Area Number 24520679
Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

藤岡 真由美  近畿大学, 薬学部, 准教授 (40351572)

Keywordsライティングセンター / 英語ライティング / チューター教育
Research Abstract

日本の大学における英語ライティングの個別指導を目的とするライティングセンターでのチューター支援の実情把握に関し、平成25年度は以下の活動を行った。1.ライティングセンター長、および運営担当者へのインタビューとライティングセンター施設、関連する英語授業見学(国立大学1校、私立大学2校)、2.チューター訓練観察(国立大学1校)、3.チューターへのインタビュー(国立大学1名、私立大学2名)。1~3についての自分のノート記録に、平成24年度研究実施のデータで書き起こしがほぼ終了している分(ライティングセンター長へのインタビュー国立大学1校、私立大学1校、チューターへのインタビュー国立大学2名)を加えて予備分析の対象とした。
予備分析の結果、以下が明らかになった。本研究の目的のひとつである「チューターへの訓練と支援体制の実情」については、日本の英語ライティングセンターはその設立目的、指導対象となる書き手である学生(学部生か大学院生か)、指導手段の言語(日本語、英語)、チューター訓練の具体的方法、において違いが見られるが、チューターが先輩や同僚のチューターとの意見交換および実際に書き手を指導することを通じて成長している点は共通しており、実体験が最良の訓練となっていると言える。さらに、「活動理論」 (Engestrom, 1999, 2001)と呼ばれる理論にあてはめて分析した結果、チューターとしての指導という活動が、媒介の役割を果たしチューター自身の別の活動(自分の英語論文執筆、教師として授業を教えること)につながっているということもわかった。
上記以外の研究目的である「効果的な学生指導に向けてチューターに必要な資質やスキルの解明とその獲得過程」、「今後求められるチューターへの支援体制」については今後さらなるデータの収集により考察する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の計画では、平成25年度はチューターへのアンケート実施、チューターの成長に関するケーススタディのパイロットスタディを実施としていた。しかしながら、平成24年度の活動を通じてアンケートでは十分に必要とする情報が得られないと感じ、インタビュー形式をとったが、自分自身の学期中のスケジュール、および専任校異動に伴う諸事情のため限られた人数にしかインタビューをすることができなかった。さらに、パイロットスタディについても同様の事情があったが、「今後の研究の推進方策」に述べるように、研究方法の修正を検討したこともあり、研究全体として若干の遅れが生じた。

Strategy for Future Research Activity

平成24,25年度の本研究への実施を通じて、当初計画していたようなチューターが学生を指導している場面をビデオ録画、録音という方法は極めて困難であることがわかった。これは主に、自分自身がデータ収集大学の部外者であることと、対象となる学生のプライバシーを保護する大学の規程によるものである。したがって、当初の研究実施計画に記載した代替手段のとおり、チューターに対するその日のチュートリアルについてインタビューおよびチュートリアル観察をノートに記すことを中心に、今年度はデータを収集することとする。代替手段を通じても、当初に掲げた研究の目的の解明は達成することができると考える。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度使用額が生じた理由は、平成25年度に計画していた海外での学会発表もしくはアメリカのライティングセンターへの出張ができなかったことによる。海外での学会発表については、発表応募はしたが、その時点でデータ分析がまだ十分でなかったため結果考察の部分が弱く、採択に至らなかったと考える。
平成26年度は、海外での学会発表のための費用に加えて、「今後の研究推進方策」に従い国内大学におけるデータ収集に関わる旅費、データ分析のためのインタビューの書き起こし人件費、および先進技術を搭載したICレコーダーの購入などの物品費に使用する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 Other

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] Writing center tutors' professional development from an activity theory perspective2014

    • Author(s)
      Mayumi Fujioka
    • Organizer
      AILA (the World Congress of Applied Linguistics) 2014
    • Place of Presentation
      オーストラリア、ブリスベン
    • Year and Date
      20140810-20140815
  • [Presentation] American tutor's assistance for L2 English writer

    • Author(s)
      Mayumi Fujioka
    • Organizer
      The Fifth Symposium on Writing Centers in Asia
    • Place of Presentation
      National Graduate Institute for Policy Studies 政策研究大学院大学 (東京都)
  • [Presentation] Multitple roles of a dissertation writing tutor

    • Author(s)
      Mayumi Fujioka
    • Organizer
      The Sixth Symposium on Writing Centers in Asia
    • Place of Presentation
      J. F. Oberlin University 桜美林大学 (東京都)

URL: 

Published: 2015-05-28  

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