2014 Fiscal Year Research-status Report
タスクの繰り返しによるライティングの変化:複雑系理論アプローチからの長期的研究
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24520716
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
馬場 今日子 金城学院大学, 文学部, 准教授 (30454333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新多 了 名古屋学院大学, 外国語学部, 准教授 (00445933)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 第2言語教育における複雑系 理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究全体の目的は、これまでに申請者らが行ってきた基礎的な研究(科学研究費補助金課題番号21520643、「タスクの繰り返しによるライティング発達への影響:テクスト分析を用いた長期的研究」平成21~23年度)を量的・質的に発展させ、より広範な理論的・方法論的示唆を得ることである。これまでの研究では、同様の英語力や学習環境に置かれた日本人英語学習者が同一のライティングタスク(時間制限付きライティング)を授業で毎週、1年間繰り返した場合、ライティングにどのような変化が起こるのかを複雑系理論のアプローチから探索的に調べた。本研究では、研究範囲を拡大し、個人およびクラスに普遍的な発達パタンが見られるのかを、より確証的に調べる。また、このアプローチからの新しい研究手法である、長期的混合型研究法(longitudinal mixed methods research)を洗練・確立させる。
平成26年度は産後の休暇および育児休業による中断があったため研究を遂行することができなかった。しかし、専門雑誌『英語教育』において一般読者を対象にこれまでの研究成果をわかりやすくまとめた記事を半年間連載し、複雑系理論という新しいアプローチの説明や今後の可能性などについて情報発信を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産後の休暇および育児休業による中断があったため研究活動が進まなかったので、当初の計画通りに進展しているとは言えない。平成27年度からは遅れを取り戻すよう最善の努力を行いたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、すでに開発した研究手法の改善を試みつつ、次の新しい研究手法を開発し、それを用いた研究を行う予定である。
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Causes of Carryover |
育児休業による中断があったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に、研究の遂行に必要な図書を含む物品およびデータ整備のための謝金や統計分析のための専門的知識の供与に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)