2014 Fiscal Year Annual Research Report
デジタルコンテンツの「舞台探訪」に関する文化人類学的研究
Project/Area Number |
24520931
|
Research Institution | Nagano Prefectural College |
Principal Investigator |
織田 竜也 長野県短期大学, その他部局等, 准教授 (00431841)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | デジタルコンテンツ / 聖地巡礼 / 舞台探訪 / ゲーム / アニメ / 地域資源 / 観光 |
Outline of Annual Research Achievements |
国内、海外でフィールドワークを実施した。国内では①「けいおん!(兵庫県尼崎市)」の聖地巡礼、②「いなり、こんこん、恋いろは(伏見稲荷大社)」の聖地巡礼、③イベント「モンハン渋の里(長野県下高井郡山ノ内町)」、④「ガールズ&パンツァー(茨城県大洗市)」の聖地巡礼、⑤「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない(埼玉県秩父市)」の聖地巡礼について。また、エージェント・ベース・シミュレーションの勉強会「SOARSサマースクール(東京工業大学)」、「ヤンキー人類学展(鞆の津ミュージアム)」、任天堂主催のイベント「闘会議2015(幕張メッセ)」に参加した。海外では「JAPAN EXPO(パリ)」でインタビューを中心に現地調査を行った。 聖地巡礼の継続性については、多くの企画が単発で終了してしまうものの、地域との連携が成功した場合に持続力が高まっている。経済循環とリピーターの存在が重要となる。「ガールズ&パンツァー」の大洗市の場合、地元の商店街は楽しみながら企画を継続させていた。信州渋温泉の「モンハン渋の里」は約三年にわたる一連の企画が終了したが、リニューアルした新企画が登場する可能性もある。 パリの「JAPAN EXPO」では、現地の状況や雰囲気を経験的に調査することができた。アニメやゲームをきっかけとしつつ、食や服装など、広義の日本文化に触れる祝祭的なイベントとなっていた。コスプレや二次創作を楽しむファンが多く、「オタク」を意味する「ギーク(Geek)」については肯定的に解釈されていた。 成果の一部は日本デジタルゲーム学会2014年度年次大会で発表した。
|
Research Products
(1 results)