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2014 Fiscal Year Annual Research Report

民事訴訟における当事者変動と責任分配

Research Project

Project/Area Number 24530093
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

上田 竹志  九州大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 准教授 (80452803)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords民事訴訟法 / 民事訴訟の当事者 / 民事訴訟における責任分配 / 任意的当事者変更 / 当事者変動
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度は、以下の研究を行った。
1.前年度までで明らかになった、民事訴訟における当事者間の責任分担と、訴訟制度の正当性担保の関係に基づいて、具体的な論点として、重複訴訟と相殺の抗弁における責任分担の構造について研究を行い、民事手続研究会(九州)にて研究成果を報告した。報告結果については、近日中に論文の形式で発表予定である。
2.平成26年度に行った任意的当事者変更に関する研究をさらに進めた(文献収集等)。この成果は、平成27年度中に論文を執筆の上公表する予定である。
3.当事者変動と責任分配に関する具体的な問題の一つとして、詐害防止参加と補助参加との関係を分析し、福岡民事訴訟判例研究会にて報告を行った。
研究期間全体を通じて、第一の研究目的である、任意的当事者変更における当事者責任の分配については、任意的当事者変更制度が存在することによって、原告の被告特定責任がどのように変質するかや、訴え提起前における被告調査手段の欠如およびその現代的問題などを分析した結果、従来の通説よりも、より軽い要件を持つ任意的被告変更制度を提唱し、日本における当事者特定・確定問題に対して、一定の提言を行うことができた。ただし、そこで得られた責任分配問題の重要性(それが民事訴訟制度の正当性問題と深く関わり、その正当性の論証が必ずしも容易でないことなど)が、当事者変動に限らず、民事訴訟制度全体にかかわる基礎理論的問題であることから、研究計画上最終年度に予定されていた、当事者変動全体における責任分配問題については、必ずしも十分に遂行することができず、その代替として、責任分配がより先鋭的に問題となる、重複訴訟と相殺の抗弁などの別論点を優先的に分析することとなった。この分析結果は、近日中に改めて当事者変動問題へ反映させ、当初の研究計画全体を遂行する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 詐害防止参加の申出について,参加人が参加の理由として主張する事情は,係属中の他人間の訴訟の訴訟物との関係では間接事実ないし背景事情にすぎず,判決主文又は理由中の判断について法律上の利害関係を有していることの根拠とはならず,上記訴訟物たる権利の存否を判断する上で必要な主要事実に関する争点については,原告及び被告において主張立証を懈怠するとは考えにくいとして,参加の申出が却下された事例2014

    • Author(s)
      上田 竹志
    • Organizer
      福岡民事訴訟判例研究会
    • Place of Presentation
      福岡地方裁判所(福岡県福岡市)
    • Year and Date
      2014-11-21 – 2014-11-21
  • [Presentation] 重複訴訟の禁止と相殺の抗弁について2014

    • Author(s)
      上田 竹志
    • Organizer
      民事手続研究会
    • Place of Presentation
      九州大学(福岡県福岡市)
    • Year and Date
      2014-10-18 – 2014-10-18

URL: 

Published: 2016-06-01  

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