2015 Fiscal Year Research-status Report
公共政策決定過程における「やらせ」の発生要因の研究
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24530161
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
宮脇 昇 立命館大学, 政策科学部, 教授 (50289336)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 隆司 立命館大学, 政策科学部, 教授 (10150765)
横田 匡紀 東京理科大学, 理工学部, 講師 (20400715)
清水 直樹 高知短期大学, 社会科学科, 准教授 (20508725)
西出 崇 北九州市立大学, グローバル人材育成推進室, 特任准教授 (30513171)
後藤 玲子 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70272771)
藤井 禎介 立命館大学, 政策科学部, 准教授 (70350931)
玉井 雅隆 立命館大学, 政策科学部, 非常勤講師 (60707462)
山本 武彦 早稲田大学, 政治経済学術院, 名誉教授 (10210535)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | やらせ / 政治過程 / 体制 / 争点 / 公共性 |
Outline of Annual Research Achievements |
争点変数と体制変数2つの作業仮説の検討結果を複合的に考察すべく、情報の非対称性・不完備性により自己の利益に最適戦略を選ぶ能力(交渉力)に当事者間で相違があることに着目して「公共的相互性」の概念を用い、また2つの変数の複合性に着目し、各事例を再検討した。「やらせ」の過程分析の理論化を進めるべく、新しい意思決定過程論の構築で研究・教育業績の豊富な研究協力者の協力を得て多種の事例の研究を比較した。この作業を通じて「やらせ」を演出しやすい環境の形成要因を分析し、「やらせ」研究を公共政策論の体系として理論的に提示するべく打ち合わせを開催し、出版に向けて作業を鋭意行った。また各分担者は研究成果の発表を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最終年度にあたり研究成果の発表の予定であった。しかしながら事例の多様性の発露により分析枠組みを一層精緻化する必要性を認識し、出版にあたっての編集作業に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は研究成果の発表のために共同研究を継続し、出版を確実にすることにより成果の発表を得る。
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Causes of Carryover |
当初の予定では最終年度に出版形態により研究成果を発表する予定であった。しかし専門分野の多様性に起因する研究の収斂の困難さにかんがみ、研究活動の高度化に時間を要した。この過程において、研究代表者・分担者一同の熟議を経て、補助事業の1年延期を申請することにし成果発表の2016年度への延期を行うこととなったゆえ、次年度使用額が発生することとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
予定通りに2016年度に出版を成功させることにより、研究成果の社会的発信に努める。
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Research Products
(9 results)