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2013 Fiscal Year Research-status Report

不公平回避選好と囚人のジレンマにおける内生的リーダーシップのゲーム理論研究

Research Project

Project/Area Number 24530198
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

末廣 英生  神戸大学, 経営学研究科, 教授 (30162837)

Keywords不公平回避選好 / 囚人のジレンマ / リーダーシップ
Research Abstract

本研究は、プレーヤーが不公平回避選好を持つとき、囚人のジレンマで選択機会をプレーヤー自身が選べる場合には自発的リーダーシップによってジレンマが解決できる可能性があること、を明らかにしようとするものである。
選択機会が2回ある、不公平回避選好に関する情報不完備囚人のジレンマゲームにおいて、3種類の戦略を想定した。そして、プレーヤーがその不公平回避選好のパラメーターに応じて3種類の戦略の1つを合理的に選択する均衡について、次の3つの基本結果を証明することができた。(1)均衡の存在条件、(2)利得パラメーターに関する比較静学、(3)リーダーシップ戦略をとるプレーヤーの不公平回避選好のあり方、の3つである。
さらに、その結果を、選択機会が任意の有限回の場合に拡張することに成功した。
これらの研究成果を論文にまとめ、平成26年1月20日に一橋大学で開催されたmini conference on leadership in economicsで発表した(発表者は、共著者である安部浩次横浜国立大学准教授)。参加者から有益なコメントを得ることができ、論文を改訂した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の研究計画では、プレーヤーの選択機会を2回とする囚人のジレンマにおけるリーダーシップ現象を明らかにすることを目指した。平成25年度の研究では、その研究が達成できるとともに、さらに選択機会の一般化にも成功した。

Strategy for Future Research Activity

これまでの研究成果である、リーダーシップをサポートする均衡では、複数均衡が存在し、その均衡の比較静学は、利得パラメーターによって同質ではないこと(均衡が逆向きに移動する場合があること)がわかった。本年度の研究においては、均衡のあり方と利得パラメーターの関係を整理し、リーダーシップによる囚人のジレンマの解決の問題にとって、本研究の本質的貢献は何かを精査し、論文の最終稿を完成して、国際的査読付学術雑誌に投稿する計画である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度は、研究成果を、プレーヤーの選択機会が2回のケースから一般のケースに拡張し、研究の完成度を高めることに注力した結果、国際学会での研究成果の発表を行わなかった。
研究の最終成果をまとめることによって、国際学会での発表を積極的に行う計画である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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