2013 Fiscal Year Research-status Report
アジア進出日系企業労務管理の異文化間職場摩擦への影響について
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24530447
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
大西 純 横浜市立大学, その他の研究科, 教授 (60447109)
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Keywords | 国際情報交換 / 異文化職場摩擦 / リーダーシップ / 働く動機付け / タイ・インドネシア / フィリピン・ベトナム / 在アジア日系企業 / 人的資源管理 |
Research Abstract |
本研究は在アジア日系企業において、現地従業員と日本人管理職との職場摩擦をリーダーシップ、国文化、雇用管理、人事評価、報酬制度、教育、働く動機付け等に関する現地調査から、解明し、その解決策を見出すものである。平成25年度は次のようなことを実施した。 1.既に前年度作成した質問表をタイ語に翻訳し、タイ王国でバンコク日本人商工会議所の協力の下にアンケート調査を行った。127社のタイ人従業員357名、日本人従業員(ほとんどが管理職)272名より回答を回収した。 2.前年度回収のインドネシア分(インドネシア人396名、在インドネシア日本人189名)分とともにデータをSPSSに入力、T-test,ANOVA,ANCOVA,Regression analysis等で分析を始めた。分析はすべて完了していないが、インドネシア人、日本人、タイ人間に国文化、働く動機付け、リーダーシップ等に違いがあり、これらと異文化間の職場摩擦に関連が見られた。 3.前科学研究費補助金(平成21年度ー平成23年度)による調査結果と今回の調査結果(平成25年6月までの結果)と比較する形で平成25年6月20日 横浜市立大学学術院研究交流セミナーにて、また平成25年11月23日異文化経営学会第32回研究会で研究発表を行なった。また現地研究協力者を通じてであるがインドネシア分の調査結果を調査協力会社に報告し、ベトナムにおいては、調査結果を踏まえて日系企業の海外での人的資源管理についてセミナーを行った。タイ王国においても在タイ日系企業向け日本人管理職向けセミナーを平成26年3月に実施しその場でも研究調査結果を紹介した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インドネシアに続き、タイ王国での調査も終了し、調査結果分析を開始し、結果を適宜学会等で発表した。平成25年度中に終了する予定であったフィリピンが調査協力者の本業での多忙等で遅れているが平成26年夏期(7-8月)より実行可能旨の連絡を受けたのでそのスケジュールで実行したい。ベトナム・中国については既に質問票をそれぞれの母国語へ翻訳する作業は終わっているが調査協力者が確定できないため、調査が進んでいない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、調査協力者がいるにもかかわらず調査が遅れているフィリピンを出張に行って確実に調査が実行・終了するようにする。ベトナムについては調査協力可能なベトナム人と現在交渉中であるので実現に向けて早急に詰めたい。異文化経営学会に調査結果に基ずく論文を一稿、執筆し、多国籍企業学会で調査結果を発表する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
タイ研究調査・地域データ処理にかかわる謝金579,250円が期をまたがり2014年4月の支払いとなったこと、フィリピン・ベトナムでの調査が進んでいないことによりそれらの地域への出張旅費および謝金が未使用となっている。 タイ研究調査・地域データ処理にかかわる謝金579,250円は支払いは終了した。フィリピンにおける調査については研究調査謝金に400,000円、フィリピンへの出張2回400,000の使用を計画しており、そのほかに論文共同執筆者との打合せのために、タイへの出張300,000を円を使用予定している。、ベトナムでの調査が可能になればフィリピン向け出張を1回とし、その差額200,000円ににてベトナム向け調査協力者向け謝金捻出予定。
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Research Products
(3 results)