2014 Fiscal Year Annual Research Report
新興国市場の開発区、産業集積における制度と文化の共進化と企業戦略
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24530480
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
丹沢 安治 中央大学, その他の研究科, 教授 (00146953)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 新興国市場 / 地域間競争 / 取引費用 / オフショアビジネス |
Outline of Annual Research Achievements |
3年間の研究期間において尖閣諸島問題など政治問題のために現地調査が直前にキャンセルされたこともあった。また、丹沢が学部行政職に就いたため、長期にわたる実態調査など時間的に制約された時期があったが、最終年度には行政職を離れ、予定された達成度を実現することができた。 研究計画は、新興国市場を対象とし、(1)理論的な基礎を確立する文献研究、(2)定量的・定性的実証研究の二つの柱を持っていた。第1の理論的な研究については、新制度派経済学にかかわる文献を検討する月例の研究会を開催し、成果を重ねることができた(http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~tomokazu/research_profile_link/nie.htm参照)。この成果は、丹沢安治(2014)「経営学における新制度派経済学の展開とその方法論的含意」『経営学の再生』経営学史学会編、文眞堂、2014年5月、pp.65-78として公表したほか、2015年5月31日経営情報学会全国大会におけるチュートリアルセッション「新制度派経済学の最近の展開」において公表される。 第2に、制約はあったが、中国、ベトナムを中心とする実態調査を実施し、定性的実証研究の手法を採用し、『日中オフショアビジネスの展開』丹沢安治編、同友館、310ページ、2014年2月を出版した。また、研究成果は、丹沢安治(2014)Business Strategies in Vietnam as an Emerging Country: Transformation from a Production Base to Market Location Type Supply Base(国際戦略経営研究学会統一論題報告2014年9月)においても公表された。 以上の学会報告、共著作、編著作の出版、学会講演などによって本研究プロジェクトは多くの成果を得ることができたと考えている。しかし定量的な研究については、丹沢のみならず、定量研究を予定した連携研究者も学部行政職に就いたため、双方の時間的制約のため、完遂することができなかった。今後の課題としたい。
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Research Products
(7 results)