2012 Fiscal Year Research-status Report
サービス産業における価格コントロールと収益性の関係
Project/Area Number |
24530575
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
青木 章通 専修大学, 経営学部, 教授 (80338847)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 管理会計 / レベニューマネジメント / 価格コントロール |
Research Abstract |
平成24年度は、当初の研究計画に沿った文献研究および企業や研究機関への訪問研究を行うと同時に、問題点の抽出を目的とした予備的なアンケート調査を実施した。文献研究および訪問研究の成果の一部は、"Profit Management in the Hotel Industry", Management of Service Businesses in Japan, Japanese Management and International Studies, Vol.9,2013としてまとめることができた。また、研究代表者は平成24年度は米国内のワシントン大学に客員研究員として滞在していたため、同大学の研究者や学会への参加を通じて他大学の研究者と議論を積み重ねることができた。 以上の調査に加えて、本年度においては、問題点を抽出することを目的とした予備的なアンケート調査を実施した。本アンケート調査の集計、分析を通じて、キャパシティが制約されているサービス企業の収益性の向上策としてレベニューマネジメントを考慮するときは繁忙期と閑散期とを分けて考察する必要があること、繁忙期には計画段階における需要予測の実施が収益性に正の影響を及ぼすのに対して、閑散期には予約開始後のキャパシティマネジメントが効果的であることが明らかになった。また、予約開始後の価格の頻繁な変更は新規顧客の獲得には正の影響を及ぼすと考えられているのに対して、既存顧客の維持には負の影響を及ぼすと考えられていた。以上のように、効果的な価格コントロールの実施方法は、企業が直面する環境によって異なることが明らかにされた。研究代表者は、この調査結果を平成24年度に行われた24nd ASIAN-PACIFIC CONFERENCE ON INTERNATIONAL ACCOUNTING ISSUESにおいて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の予定は、文献調査及び米国の企業調査を行うことであった。研究代表者は米国の大学に客員研究員として滞在し、各種の文献調査及び今年度のアンケート調査のための予備的な調査を実施することができた。また、その予備的な調査の結果について国際学会にて報告を行った。以上の点を勘案すると、当初の研究の予定通り、順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、秋に実施される予定のアンケート調査に向けて、研究を推進することになる。まず、国内の研究機関(3回程度を予定している)、企業への訪問調査(5社程度を予定している)を通じて実態に関する仮説を策定する。次に、その結果を検証するために企業へのアンケート調査を実施する。 また、平成24年度に実施し、国際学会で報告した予備的調査についても引き続き分析を進める。分析結果については今年度中に論文にまとめ、投稿する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度の研究費は、上記の推進方策に従って使用される予定である。国内外の研究機関及び企業への訪問のための旅費、アンケート調査の実施に伴うアンケート票の郵送料が大きな比率を占めている。また、論文の英文の校正費用、研究資料の購入、分析に伴う専門的知識の提供に伴う謝金などが計上される予定である。
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Research Products
(2 results)