2014 Fiscal Year Annual Research Report
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24530646
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| Research Institution | Shokei Gakuin College |
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Principal Investigator |
菊池 哲彦 尚絅学院大学, 総合人間科学部, 准教授 (10419252)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 歴史保存 / 写真 / フランス |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、研究実施計画にもとづき、平成25年度に行った現地調査で入手した史資料の分類整理と研究報告、および本研究課題全体をまとめる研究報告を実施した。
まず、前年度の現地調査で得られた史資料をもとに、写真という視覚メディアが、それまでとは異なる歴史性を帯びていく文化史・社会史的状況について、2014年6月に関東社会学会大会において報告した。この報告「写真が捉える歴史とは何か──「古きパリ」ブームにおける写真をめぐって」では、前世紀転換期のフランスで発生した歴史回顧ブームとそのなかでの歴史保存活動の展開、およびメディア環境の変化、この三つの要素の関連を通して、写真に対して新たな歴史的価値が付与されていった様相を指摘した。
さらに、本研究課題の全体をまとめる内容を、2014年11月の日本社会学会大会において報告した。この報告「写真アーカイヴの歴史社会学：近代フランスの歴史保存における写真のメディア文化史」では、ここまでで進めてきた、19世紀中葉から20世紀初頭にかけてのフランスの歴史保存活動における写真のメディア文化史的な意味づけの変容を指摘するとともに、この変容とともに写真という史資料を集蔵することによって構成されるアーカイヴの歴史社会的な意味の変容についても示唆し、今後の研究を展開していく方針も示した。
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Research Products
(2 results)
