2014 Fiscal Year Annual Research Report
メディアの表現構成における社会的規範を通じた理解の実践に関する研究
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24530667
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
是永 論 立教大学, 社会学部, 教授 (50275468)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 信一郎 清泉女子大学, 文学部, 非常勤講師 (00638570)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | メディア表現 / エスノグラフィー / 短歌研究 / 写真表現 / マンガ研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
データ分析を通じたメディア表現上の社会的規範とその受容過程について分析を行い、研究成果のとりまとめを進めた。昨年度に選定した下記の三つのフィールドそれぞれについての調査から得られた独自の知見をもとに、今年度内としての研究成果の発表を行った。 1.短歌制作の観察 前年度における歌会(制作者同士による批評と推敲を行う集まり)の現場観察から、表現の創作過程において、人々によりどのような実践が行われているのかについて、「短歌を詠む」という表現技法に関する知見として国際学会で発表した(2014年9月)。さらに、その発表をもとに国際学術誌に投稿し、査読の結果、掲載に至った(2015年3月)。同時に、研究協力者の重吉自身が歌人としての活動経験を展開していることから、表現の実践者としての経験と、分析者としての実践の関係について考察を行い、国内の研究会で発表を行った(2015年3月)。 2.写真撮影のエスノグラフィー コスプレ撮影を組織的に行っている集団を対象にしたフィールドワークに加えて、観光を目的とした場面における写真撮影実践に関するエスノグラフィーを行い、そこで得られた知見の発表を国際学会に申請し、採択となった(2014年8月)。 3.マンガ経験のライフヒストリー 職業としてマンガ制作に携わってきたマンガ家を対象にインタビューを行った知見をもとに、表現制作過程に関連した社会的・歴史的文脈について、特に戦後のマンガの歴史と対応させる形で検証を行い、国内学会で発表した(2014年9月)。 そのほかに、本研究における主要な分析視角であるエスノメソドロジーに立脚した論文が所収の書籍がJohn Bejaminsより刊行された(2014年9月)。
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Research Products
(4 results)