2012 Fiscal Year Research-status Report
Hiring Praxis Innovation and Constraint
Project/Area Number |
24530680
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
HAYES BlakeE. 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (40526779)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | interpretivist / ethnography / Higher Education / employment / gender / intersections / inequality / policies |
Research Abstract |
当該年度はまず民族誌的解釈アプローチによるカナダ・日本でのデータ抽出作業を行なった。主に関連文献の見直し及び分析、公的統計データ・行政データの検証、フィールド調査による検証を行い、各国の平等方針へ影響を及ぼす制度政策の検証、分析実践、日本・カナダのケーススタディを行なった。そこから効率的な調査進行、カナダ・日本の労働市場の考察など調査の基盤作りを行い、更にはニュージーランド地域における資料収集も行なうことができた。詳細は下記の通りとなる。 ①情報収集―ケーススタディ(#1-日本 & #2-カナダ):高等教育への(/からの)パイプラインに焦点を当て、カナダと日本における労働市場に関連する資料収集・コード化作業を行った。日本の基礎データは関東地方、関西地方、また広島(論文を発表したPanSig会議収集データも含む)等中心部以外の地域から収集し、カナダではモントリオールやバンクーバーでの収集資料のコード化作業を行った。②フィールド調査―ケーススタディ(#1-日本 & #2-カナダ):訪問国において調査対象者(及びグループ)へ半構造的形式インタビューを行った。その際の音声・文字データ、調査地域情報及び制度関連文献の記録を行い、地域の制度方針とその組織的実践方法を検証した。③ケーススタディのデータ化(#1-日本 & #2-カナダ):日本・カナダ地域のデータ分析、統号及びモデル構築作業により指標データを作成した。またCoding(指数作成ソフトウェア)によりデータをカテゴリー化し、今後の実験的な仮説及び理論を形成した。④次年度準備(#3-ニュージーランド & #4):ニュージーランドにおける平等政策関連の公的資料から国内の方針について資料収集を始めた。次年度では他地域の資料収集も始める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
調査は当初の計画以上に進展している。今年度は調査対象の2地域において細部にわたり調査を行い、インタビュー協力を要請した方々にはすべて調査協力を得ることができた。 また調査対象者から次の対象者を紹介してもらう、スノーボールサンプリング方法により調査地域での収集データのプールを拡大させることが出来た。また現在もインタビュー対象者とは連絡を取り続けており、データ収集について実りが多い結果となった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究プロジェクトはこれからも計画通り進め、公的データ(行政データ)の分析、文献のレビューにより日本とその他2地域について深くまで掘り下げた調査を行なう。また対象地域については分析背景を確立した後、フィールドワークを行なう。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度は、フィールドワークの初期段階として日本及びカナダの2地域における調査を進めた。日本とカナダにおける背景分析を更に掘り下げるため、同2地域のフィールドワークはこれからも継続する。また予期範囲外であったデータの多様性により両地域での調査範囲が拡大されたが、当該年度未使用額より次年度での出張旅費とその他必要経費を執行する予定である。
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Research Products
(3 results)