2016 Fiscal Year Annual Research Report
Towards Developing Social Development-Oriented Community Work Model: Case Examples from Japan and US
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24530701
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲葉 美由紀 九州大学, 言語文化研究院, 准教授 (40326476)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉野 寿子 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (30412373)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 社会開発 / コミュニティーワーク / エンパワーメント / 先進国 / 地域福祉 / ソーシャルワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
研究事業の最終年にあたる本年度は、本研究事業がテーマとしてきた社会開発志向のコミュニティワークに関する日米の現状について先行研究のまとめを進めるとともに、国内外の研究者及び実務家との情報交換と協議を行った。 2016年6月27日~30日までソウルで開催されたThe Joint World Conference on Social Work, Education and Social Development 2016国際会議に参加し、研究課題に関する口頭発表を通して参加者との知見交流を行った。特に、高齢者ケアについて地域資源を活用し開発的な取り組みの例として福岡県大牟田市の事例及び全国的に広がっている認知症カフェについて現状説明と課題に触れたが、参加者から活発な質問が多く寄せられ日本がいかに高齢化ケアに対して家族、近隣、コミュニティで対応しているのかについて大変関心が高いことが確認された。高齢化が進む社会において、ジェンダーの主流化と同様な視点からエイジング及び障害(老いを中途障害として捉え)の主流化をコアとしたネットワーク作り、まちづくり、世代間交流活動、農業や社会起業との連携の必要性が明らかになった。2017年3月4日~13日までアメリカコロラド州デンバー大学社会福祉大学院と福祉NPOを訪問し、近年の福祉政策及びその課題について専門家及び実践者への聞き取り調査を行い、シェア経済やタイニーハウス、コミュニティガーデンなど基本的ニーズを充足するための新たな活動が全米において広がっていることを確認した。 特に日本における高齢者ケアと地域での開発的な取り組みについては海外専門雑誌(英語)、また社会開発型支援の逆パターン(途上国から日本への支援)に関するコミュニティ事業についての研究成果を発表することができた。
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Research Products
(6 results)