2013 Fiscal Year Research-status Report
ママ友関係における対人葛藤に関する研究:つながりの多様性と社会的文脈からの検討
Project/Area Number |
24530787
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
中山 満子 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (30235692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 曜子 奈良女子大学, 人間文化研究科, 博士研究員 (90523837)
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Keywords | 友人 / 集団 / 葛藤 |
Research Abstract |
ママ友関係の特徴として葛藤経験に着目して、葛藤経験の類型とパーソナリティとの関連に関して調査した研究を論文化し、発行された(中山・池田, 2014年3月)。 次に、これまで行ってきた研究では、ママ友関係を1対1の関係ととらえて特定のママ友との関係について尋ねる調査を行ってきたが、1対1の関係にとどまらず、ゆるやかな小集団ととらえて、ママ友の小集団の様相を記述し、その特徴を検討する研究に着手した。 次のようなインターネット調査を実施した。まず子どもを介した知りあい(ママ友)を5名具体的に思いうかべてもらうことを求め、これらのママ友をA~Eとし、同定してもらった(以下、集団成員)。そして、それぞれの成員の職業、親しさ、対人認知(例:信頼できる、何でもやってくれる、気をつかう、物事を決めることが多い)、集団成員間の親しさ(例:AさんとBさんは知り合いか、BさんとCさんは知り合いか)、自分と成員との間で生じる葛藤(例:自分の子どもさえよければいいと思っていると感じる、生活水準が違うと感じるなど。複数選択、当てはまる場合にはA~Eの誰にあてはまるか)、葛藤を感じたときの対処法(例:相手のことをもっとよく知ろうとした、気にしないようにしたなど)について尋ねた。 現在データを分析中であるが、対象者をめぐるママ友関係の実相を描き出すこと、葛藤を生み出す要因を明らかにすることができると考えている。特に、集団のゆるやかさと均質性が葛藤経験とどのように関連しているかを検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ママ友を小集団ととらえる調査を実施したが、データ分析が完了していない。また、ママ友以外の対人関係との関連性を検討する研究には着手できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度に行った調査の分析を早急に行うとともに、社会的文脈に埋め込まれた関係としてのママ友について検討していくための新たな調査を行い、総合的な考察を行う。
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Research Products
(3 results)