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2014 Fiscal Year Research-status Report

ネットワーク・コミュニケーションにおける情報行動の画一化と多様化の検討

Research Project

Project/Area Number 24530802
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

森尾 博昭  関西大学, 総合情報学部, 教授 (80361559)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords社会的心理学 / ソーシャルネットワーク / ダイナミック社会的インパクト理論 / インターネット
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度には、特にLINEの爆発的な普及に伴う、大学生におけるインターネット利用の現状を検討するため、昨年度までに行った調査と同等の実態調査を行った。この調査では、スマートフォンやモバイル回線も含めたインターネット利用の具体的手段、利用時間や頻度などの没入・依存の程度、LINEやTwitterなどのSNSやその他のアプリケーション利用の有無と利用目的などについて検討した。また、ダイナミック社会的インパクト理論をインターネットにおける社会的距離に適用するための基礎調査として、オフライン・オンラインのソーシャルネットワークのオーバーラップの大きさについても測定を行った。最後に、こうしたインターネットの利用が個人の対人関係および精神的健康に与えている影響を総合的に評価するため、抑鬱傾向の程度と孤独感についても測定を行った。
こうした実証的研究に加え、平成26年度ではリアルタイム性を重視するコミュニケーションツールであるTwitterに対して、特定のキーワードに関する発言を自動収集するためのシステムを作成するための準備を行った。ただし、在外研究の受け入れ先のアメリカの大学において、インターネット回線が備え付けられた研究室の利用が許可されなかったため、平成26年度ではデータ収集システムの実際の運用には至らなかった。高速かつダウンタイムのない高度に安定したインターネット回線の利用がデータ収集には不可欠のためである。そのため、インターネットに関連したソーシャルネットワーキングに関する最新の知見を収集し、来年度以降の運用に際して役立てることにした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初の予定において在外研究の受け入れ先として内定していた大学において、研究室の存在する建物においてアスベストなどの汚染物質が発見されたため、その建物への立ち入りが完全に禁止され、取り壊し・立て直しとなることがわかった。このため、この大学においては研究スペースや人的資源などのすべてのリソースを再配分することとなり、在外研究の受け入れも再検討されることとなった。研究環境が著しく悪化することを恐れたため、別の大学において急遽受け入れられることとなったが、こちらの大学では高速なインターネットの安定した利用ができなかった。このため、オンラインでのデータ収集においては次年度以降に行うことになった。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度には、当初の予定であったデータ収集システムの実際の運用を行う予定である。準備期間が増えたことにより、特に変化の著しいソーシャルネットワークに関する心理学的研究の最新の知見を得て参考にしたい。データ収集システムの実際の運用、および得られたデータの加工、分析には研究補助者を利用する予定である。また、得られた知見は国内外の学会において発表する。

Causes of Carryover

在外研究の受け入れ先において高速で安定したインターネット回線が備え付けられた研究室の利用が許可されなかった。そのため、データ収集システムの運用は平成27年度に行うこととした。

Expenditure Plan for Carryover Budget

データ収集システムの運用のために研究補助者を必要とする。また、得られたデータを加工し、社会心理学的分析を行うためにも、研究補助者が必要である。研究成果を学会において報告するための旅費も利用する。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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