2014 Fiscal Year Annual Research Report
深い学習を促すパフォーマンス評価の開発―OSCE-Rを中心に―
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24530953
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松下 佳代 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (30222300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 朋子 藍野大学, 医療保健学部, 准教授 (80388701)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | パフォーマンス評価 / 考えるOSCE-R / 深い学習 / ディープ・アクティブラーニング / ルーブリック / PBLテュートリアル / 改良版トリプルジャンプ / 直接評価と間接評価の統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)理論研究 ①AAC&UのVALUEプロジェクトを参考に、大学・部局・科目の多様性をふまえながらルーブリックを共有する可能性について検討した。その結果、大学間で共有されルーブリック開発のリソースになる「メタルーブリック」、特定の大学内で共有される「コモンルーブリック」、個々の授業科目で用いられる「科目ルーブリック」の3階層の設定が効果的であることを明らかにした。②CLAやOECD-PISAなどのパフォーマンス評価型標準テストの検討により、その標準化の問題点などを指摘した。③大学教育学会の課題研究「学士課程教育における共通教育の質保証」に参加し、直接評価の開発および間接評価との統合の可能性について検討した。 (2)実践研究 ①藍野大学医療保健学部理学療法学科において「考えるOSCE-R」を開発・実施し、学習へのインパクトを、OSCE得点、ワークシート、インタビュー等のデータを用いて分析した。その結果、考えるOSCE-Rはパフォーマンス(実技)の向上だけではなく、理学療法過程についての思考も促進させること、とりわけリフレクションを促すワークシートが効果的であることが確認された。②新潟大学歯学部において、「大学学習法」および「PBLテュートリアル」においてパフォーマンス課題とルーブリックを開発・実施し(PBL用の「改良版トリプルジャンプ」など)、横断的・縦断的なデータの収集・分析を行った(小野和宏教授との共同)。また、「授業用評価質問紙」を開発・実施し、直接評価と間接評価の統合を図った(院生斎藤有吾との共同)。③京都大学文学部の哲学系専門基礎科目において、コンセプトマップが深い学習のための評価ツールとなりうることを示した。④大学教育学会の課題研究において「共通教育における学習評価の直接評価」を担当し、新潟大学の他、山口大学、名古屋商科大学等で、ルーブリック開発を支援した。
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Research Products
(17 results)
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[Presentation] Prospects for direct assessment of problem solving competence: Development of modified triple jump in problem-based lerning2014
Author(s)
Ono, K., Yamamura, K., Ishikawa, Y., Uoshima, K., Maeda, T., Saito, Y., & Matsushita, K.
Organizer
40th ADEE Annual Meeting
Place of Presentation
Riga, Latvia
Year and Date
2014-08-28
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