2013 Fiscal Year Research-status Report
IRマインドを涵養する評価人材の育成プログラムの構築に関する研究
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24530988
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
嶌田 敏行 茨城大学, 評価室, 助教 (00400599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小湊 卓夫 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (30372535)
関 隆宏 新潟大学, 企画戦略本部評価センター, 准教授 (30380546)
佐藤 仁 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30432701)
浅野 茂 独立行政法人大学評価・学位授与機構, 研究開発部, 准教授 (50432563)
大野 賢一 鳥取大学, 大学評価室, 准教授 (90314608)
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Keywords | 人材育成 / 教育プログラム / IR / 評価 / 大学 / 高等教育 |
Research Abstract |
平成25年度は、単に研修を実施することではなく、プログラムの研究開発を重視する年度であった。従って、教育実践からのフィードバックに重きを置き、理論と実践の融合を図ることを念頭に置いて研究開発を進めた。 今年度の目標は、2つ掲げた。 1.評価人材に求められる能力に関する定義をさらに吟味し、理論と実践とのギャップを埋める。:評価人材に求められる能力要素のルーブリック(試作)を作成し、大学評価担当者集会2013(平成25年8月:神戸大学開催)で公開し、全国の大学の評価担当者、IR担当者に意見を求めた。また、研究会を開催し、国公私立大学(米国の州立を含む)に所属する教員、職員、IR専門職など国内外の多彩な人材で検討を進めた。 2.求められる能力を涵養するためのコンテンツを開発し、平成26年度には、プログラムの試行的実践を行えるようにする。:今年度は開発すべき評価・IR業務の研修プログラムのうち、「データの収集」、「データの分析(情報への変換)」、「情報の活用」のうち、最後の「情報の活用」部分の研修プログラムを試作し、全国の大学の評価担当者、IR担当者63名に参加していただき、実際に議論を行うことで研修プログラムの開発がほぼ完成した。この議論の結果は、評価業務とIR業務を意思決定支援業務へ発展させるための留意点として、「評価を改善に活かすためのガイドライン」を策定し、全国の評価担当者、IR担当者に公表している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.能力定義、理論と実践とのギャップ:評価人材とIR人材を意思決定支援人材と定義し、統合した能力定義を行うところまでは進めたが、理論と実践のギャップを埋める部分については、100%の完成度とは言えない部分がある。 2.コンテンツ開発、プログラムの試行的実践準備:平成26年度の研修プログラムは完成しており、実際のテキストブックを作成を行うだけである。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、評価人材育成プログラム(案)を用いた研修プログラムを実際に運用し、実践を通して、課題の解決や、さらなる進化を図る。この結果を広く社会に公表することを目標としており、年度目標として「人材育成プログラムの実践と公表を行う。」ということを掲げている。 そのために「現在までの達成度」(自己評価)で得られた不足している点を平成26年度行い、研究目的を達成したい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究会出席予定者全員分の旅費を計上していたが、必ずしも全員が出席できたたわけではないため。 平成26年度支払請求金額とともに当初予定とおり、関係者全員が出席することを前提として調査や会合を計画し、そのための旅費等として使用する。
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Research Products
(20 results)