2013 Fiscal Year Research-status Report
日本の大学における内部質保証に資する機関調査の確立に関する研究
Project/Area Number |
24531011
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高田 英一 九州大学, 大学評価情報室, 准教授 (60336039)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑野 典子 九州大学, 大学評価情報室, テクニカルスタッフ (00624751)
森 雅生 九州大学, 大学評価情報室, 准教授 (20284549)
関 隆宏 新潟大学, 企画戦略本部 評価センター, 准教授 (30380546)
関口 正司 九州大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (60163101)
高森 智嗣 九州大学, 学内共同利用施設等, 助教 (80583103)
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Keywords | 内部質保証 / 大学評価 / IR / 機関調査 / 大学経営 / 大学のマネジメント |
Research Abstract |
本研究では、わが国の大学の内部質保証システム構築の取組実態に関するヒアリング・アンケート調査を通じて、機関調査情報の活用の課題を把握し、内部質保証システムの構築に資する機関調査情報のあり方を明らかにすることを目的とする。 内部質保証システムは、その重要性が叫ばれて間もないため、そのあり方に関する検討は進んでいない。このような状況を踏まえて、平成24年度においては、内部質保証に関する先進的な取り組みを行っている大学に対するヒアリング調査等を行ったが、実務における多様な内部質保証システムが存在するとともに、大学関係者間でも未だ内部質保証システムに関するコンセンサスが必ずしも得られていない状況が明らかになった。 このため、平成25年度においては、平成24年度に実施した内部質保証システムに関する研究成果を国内外の学会において報告し、関係者間での共有を図るとともに、学会参加者との意見交換を通じて、引き続き、内部質保証に関する最新の研究状況と実務の取組状況の把握を行った。特に、国際会議においては、諸外国からの参加者と意見交換を行い、国際通用性のある内部質保証システムのあり方の検討を行ったところである。 平成26年度においては、これまで把握した内部質保証システムのあり方に関する知見をもとに、我が国の内部質保証システムの現状と課題を明らかにするアンケート調査を実施するとともに、機関調査情報の収集・管理・分析システムのプロトタイプの構築等の今後の内部質保証システムのあり方を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度においては、高等教育機関を対象として、各種の研究機関による内部質保証に関する複数のアンケート調査が重複して実施された。この状況を踏まえて、本研究では、平成25年度は、これらアンケート調査の内容を精査するとともに、最新の研究と実務の取組状況の把握を行うことで、内部質保証に関する概念等の一層の整理を進めることとした。平成26年度は、これらの研究成果を踏まえて、アンケート調査を実施することとし、現在、準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度においては、内部質保証に取り組んでいる大学に対するアンケート調査を実施し、我が国の内部質保証システムの構築に資する機関調査情報に関する実態と課題を把握する。この研究で得られた知見をもとに、機関調査情報の収集・管理・分析システムのプロトタイプを構築するとともに、上記システムとIRにおける大学の意思決定の支援のあり方の提言を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初平成25年度に予定していたアンケート調査については、高等教育機関に対して、他の研究機関等から内部質保証に関するアンケート調査が複数数実施されたため、調査内容の精査の必要性と、調査対象となる高等教育機関の状況にかんがみて、平成26年度実施に変更したため。 平成26年度のアンケート調査において使用。
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Research Products
(6 results)