2012 Fiscal Year Research-status Report
アメリカ合衆国における修士号取得教員資格構造の同質性・異質性に関する実証的研究
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24531012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
八尾坂 修 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (20157952)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 学校改善 / 教員養成 / 教員免許 |
Research Abstract |
アメリカの教員養成・免許制度の近年の動向についてアメリカ教育学会大会(2012年10月)のシンポジウムで発表した。また私立大学教職課程協議会の全国大会のシンポジウムで、日本の教員の資質・能力の向上方策をアメリカとの比較を踏まえて発表した(2012年5月)。さらに、2012年度の研究成果の一部として、「教職課程認定・実地視察の機能ーー教員養成の質保障をめざす」のタイトルで日本教育経営学会紀要55号、2013年6月刊行に掲載された。アメリカの教員養成の質保障を考える際に手がかりを得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
数州における教員の修士号取得の免許規定の情報を入手するとともに、シカゴ大学など発行の免許資格に関わる統計的資料の収集を行うとともに、教員免許資格構造に関わる内容を分析し、特徴を捉えた。いくつかの州の修士号取得に至るまでの教員免許資格要件、特に大学院における教職専門養成内容、受講者の学修プルグラム内容のニーズ、大学と教育委員会との連携方策、教員・児童生徒効果についての実態調査を検討中である。近年の日本の修士号取得と免許資格の取得、教職大学院と一般大学院の教員養成におけるあり方、教職課程認定の構造と問題点、対応について論文としてまとめることができ、日米の比較の検討に有益となった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度に収集した文献とともに、関連博士論文(UMI社発行):大学院における専門養成修了者、修士号取得のための研修受講者の職務行動、児童生徒への学習・生活規律面についての自己評価、他者評価に関する意識を捉える。また研修による職務行動能力の有効性について我が国の研究状況についてや大学ケースを元に把握し、アメリカの状況への共通的手がかりを得る。 研修プログラムへの参加と受講者・研修担当者へのヒアリング調査。修士号取得免許資格と連携した大学院における養成プログラム、類するプログラムについてのケーススタディとして、平成25年度にマサチューセッツ州ケンブリッジ地区の大学(ハーバード大学教育学大学院)の養成教育プログラム関連研修期間の研修プログラムに参加し、モニタリングによって状況を把握するとともに、受講者へのインタビュー、研修担当者・運営者へのヒアリングを行い、研修内容、力量向上、運営方法の効果、課題について検証を試みる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
上記の課題を達成するために、アメリカボストン、サンフランシスコへの旅費(二回で計14日間程度)、人件費(若干の資料分析整理、入力)謝金(ガイド)、関連図初購入費が必要となる。
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Research Products
(5 results)