• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

現代の学生文化と学生支援に関する実証的研究ー学生の「生徒化」に注目してー

Research Project

Project/Area Number 24531072
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKeiai University

Principal Investigator

武内 清  敬愛大学, 国際学部, 教授 (30012579)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 浜島 幸司  新潟大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (50459278)
岩田 弘三  武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (70176551)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords学生支援 / 学生文化 / キャンパスライフ / 生徒化
Research Abstract

各大学の学生文化に対応した学生支援の在り方はどうあるべきなのか。学生文化と各大学の学生支援の実態を関連させ、学生支援における教員と職員の役割分担及びその実際の手法を、各大学の資料、データを収集し、研究協力者で議論を積み重ねた。
①大学力、大学文化を規定する客観的データの蒐集を行った(読売新聞、大学ランキング、各大学のホームページ等)②大学教員の学生支援へのかかわりに関して、情報交換とインタビューを行った。③ 大学職員の学生支援へのかかわりに関して、これまでの研究をレビューすると同時に、情報交換とインタビュー、観察を行った。
④大学生に関するこの間の大規模な調査データ(全国大学生協学生調査)の再分析に参加し、次年度の調査に有効なデータを収集した。
中間地点で得られた知見として次のようなものがある。
①学生達は大学の授業だけでなく部やサークル活動や友人関係など、大学に関連したさまざまな活動への参加を通して成長する。学生のさまざまな活動をきめ細かく支援する体制、学生が多面的に活動できるコミュニティとしての特質を大学が持つことが必要である。②、大学経験(キャンパスライフ)を規定するものとして、学生の入学以前の属性、とりわけ高校時代の過ごし方の影響が大きいことから、高大連携を図り、大学入学以前から、将来を見据えた勉強、サークル、人間関係などの「助走」をさせることが大事である。③、大学の「学校化」、学生の「生徒化」は、時代の趨勢である。学生の特性に配慮した、きめ細かい教育指導が必要である。同時に、伝統的な大学のよさ、モラトリアムの中の試行錯誤、学生の自主性の尊重も大事にしたい。④、経済不況の中で、資格や実利を求める学生に対して、その要求には対応すると同時に、学んだことが持続できる力をつける大学教育が求められている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

(1)大学力、大学文化を規定する客観的データの蒐集、分析 に関しては、データを集め、考察の視点に関しては十分議論したが、それらをまとめ、数値化するところまで行っていない。
(2) 大学教員の学生支援へのかかわりに関する調査 に関しては、情報交換やインタビューは行ったが、体系的な整理まで行っていない。
(3)大学職員の学生支援へのかかわりに関する調査 に関しては、教員の立場との違いがかなり見えてきた。教職協働は一筋縄ではいかないことが明らかになり、その先を考察している。
(4) 最近の学生文化の特質に関しては、何にポイントを置くべきかが見えてきて、平成25年度の調査の実施に向けての準備がかなり整ってきた。

Strategy for Future Research Activity

今年度は、教員、職員、学生の実態から、大学教育や学生支援の在り方を探る議論を重ねると同時に、特に学生の大学生活や価値観の変化について、経年比較できる学生調査を、実施する。
この学生調査の実査、集計、分析が主になる。
この調査の結果により、学生のキャンパスライフの実態を明らかにすると同時に、それにどのような支援策が有効かが明らかにする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究成果の発表を、日本子ども社会学会、学校社会学研究会で行うため、旅費等が発生する。また、大規模な学生調査を実施するので、その印刷費、データ入力費、データ分析費、打合せ会合旅費、文具費用、謝金が、発生する。
前年度からの繰り越し金252,835円と、次年度の研究費60万円の使用計画は下記の通り。
物品費 200、000円(文具、USB等)
旅費  200,000円(学会発表、調査依頼、研究打合せ)
謝金  100,000円(資料の整理)
その他 352、835円(データの入力、印刷費)

Research Products

(5 results)

All 2013 2012

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (3 results)

  • [Journal Article] 現代大学生論ー生徒化現象2013

    • Author(s)
      武内清
    • Journal Title

      教育展望

      Volume: 59巻第3号 Pages: 36-40

    • DOI

      0912-0254

  • [Presentation] 大学生の「生徒化」をめぐって2013

    • Author(s)
      武内清、浜島幸司
    • Organizer
      日本子ども社会学会
    • Place of Presentation
      関西学院大学
    • Year and Date
      20130629-20130630
  • [Book] バブル崩壊後の学生の変容と現代学生像2012

    • Author(s)
      武内清
    • Total Pages
      18
    • Publisher
      全国大学生活協同組合連合会
  • [Book] バブル崩壊後の学生の変容と現代学生像2012

    • Author(s)
      岩田弘三
    • Total Pages
      17
    • Publisher
      全国大学生活協同組合連合会
  • [Book] バブル崩壊後の学生の変容と現代学生像2012

    • Author(s)
      浜島幸司
    • Total Pages
      19
    • Publisher
      全国大学生活協同組合連合会

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi