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2012 Fiscal Year Research-status Report

算数教育における誤概念の修正に関する理論的・実証的研究

Research Project

Project/Area Number 24531138
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

長谷川 順一  香川大学, 教育学部, 教授 (90172890)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords算数教育 / 誤概念の修正 / 基礎的図形概念 / 面積
Research Abstract

小学校の児童を対象とした2種類の調査を実施し、データ分析を進めた。1つは基礎的な図形概念の理解の様相をみることを目的とし小学校第2~5学年の児童を対象とした調査であり、データ分析の結果、10年余り前に実施した調査でみられた傾向とよく似た結果が得られた。すなわち、小学校第2学年で「三角形・四角形」が扱われるが、調査の結果、第3学年では、正答率は減少し、それが第2学年の水準にまでもどるのは、第5学年になってである。さらに、問題の提示順が回答に影響を与えていることも確認された。この結果をもとに、学習指導要領の改訂が基礎的図形概念の理解にどのような影響を及ぼしたか(及ぼさなかったか)を含め、検討を進める必要があろう。なお、本調査研究の概要は、数学教育学研究会(2013.3;広島大学)で報告した。もう1つの調査は面積概念に関するものであり、面積を学習する際の事前・事後調査、及び面積概念の理解の様相を発達的観点から検討するため第1~5学年の児童を対象とした調査の2つの調査群からなるものであった。面積に関する調査データについては、現在分析を進めているところである。また、日本教育方法学会(2012.10:福井大学)において、「授業における発達障害児の指導-教科指導の課題を問う-」をテーマとした課題研究で、算数・数学教育についての提案を行った。本提案は、同学会からの依頼に基づくものであった。調査研究及び特別支援教育に関する事例研究を総合的に検討し得る枠組みの構築についても、考察を進めたいと考えている。、

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

私事都合によって、研究に必要な時間を十分に確保することができなかった。そのため、研究の進捗状況は「やや遅れている」と言わざるを得ない。但し、先に述べたように調査研究のための基礎的データは収集しており、現在は分析を進めているところである。その結果は、今年度には公表する予定である。

Strategy for Future Research Activity

現在得られたデータの分析を進めるとともに、それまでに蓄積している研究成果と合わせて「算数教育における誤概念の修正」について検討を進める。このとき、特に、基礎的な図形概念、面積、及び基礎的分数概念を中心に検討する。本研究に対する他の研究者からの意見や議論を得るため、算数・数学教育に関する研究集会や学会に参加し発表するが、そのために旅費を使用する。関連する文献や、それらを整理保存するための電子機器を購入する。そのようにして、算数教育でみられる典型的な誤概念の修正についての理論的・実証的検討を進める計画である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究交流のための旅費:20万円
文献・文献保存のための電子機器類等の購入:10万円

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] 算数・数学科における授業の課題を問う

    • Author(s)
      長谷川順一
    • Organizer
      日本教育方法学会第48回大会・課題研究II
    • Place of Presentation
      福井大学
    • Invited

URL: 

Published: 2014-07-24  

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