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2013 Fiscal Year Research-status Report

スペインの美術教育に学ぶ、言語教育を取り入れた図画工作科の学習内容と指導法の検討

Research Project

Project/Area Number 24531146
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

藤井 康子  大分大学, 教育福祉科学部, 講師 (10608376)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤井 穂高  筑波大学, 人間総合科学研究科(系), 教授 (50238531)
金子 亨  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90233882)
冨田 礼志  大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (60145349)
Keywords図画工作科教育 / CLIL教育 / スペインの美術教育 / 図工・美術教科書
Research Abstract

第2年次は,マドリッド自治州を中心としてガリシア自治州,カタルーニャ自治州の現地調査を2013年9月22日~10月6日までの計15日間の日程で行い,教育省又は教育委員会,大手教科書会社や学校教育機関における聞き取り調査や教育資料を収集した。海外現地調査は研究代表者(藤井康子)と研究分担者(藤井穂高),研究分担者(冨田礼志),研究協力者(田邉良輔),現地協力者(Maria Acaso, Esther Collados, Luke Brennan, Josep Maria Padrol他)が連携し合い実施した。
1.教育機関における調査:三自治州のバイリンガル小学校及び中学校(公立・私立・半官半民)を訪問し,CLILによる図工・美術の授業と英語版図工・美術教科書の使用状況について観察し,週当たり授業時間数と年間カリキュラム,授業における言語の取り扱い等について聞き取り調査を行った。又,3自治州の調査の拠点としてマドリッド・コンプルテンセ大学,サンティアゴ・デ・コンポステラ大学,ICE UAB 自治州大学を訪問し,スペインの美術教育の最新の動向,CLIL教育における美術教育の在り方に関する聞き取り調査を行った。
2.教育省・教育委員会における調査:3自治州の教育省・教育委員会を訪問し,各自治州の教育行政の状況,学校教育制度と言語政策としてのCLIL教育の現状と課題,図工・美術の指導等に関する聞き取り調査を行った。
3.教科書,教師用指導書,美術教育関連資料の収集:教科書会社サンティジャーナ社を訪問し,教科書発行責任者から英語版図工教科書の編集及び出版に関する聞き取り調査を行った。
4.資料整理と研究会の開催:研究の連絡調整や方向性について,随時電話や電子メールによってディスカッションを行った。3自治州の大学にて,美術教育研究者の参加を得て研究会を開催した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

海外現地調査については,当初の計画通以上にマドリッド自治州,ガリシア自治州,カタルーニャ自治州の3自治州での充実した調査を実施し,次年度以降の我が国におけるCLIL教育の在り方に関する考察や教材開発など発展的な研究につながる成果をあげることができた。現地の3大学の教員との相互研究についても,美術教育に関する課題を共有し共同的に研究を進めている。学校現場や教育省関係者等のネットワークが広がり,連携協力のサポートを得られるより強固な体制を構築することができた。
理論的研究の進捗状況については,英語版美術教科書や指導書等の資料収集と分析,考察等,当初の計画通り順調に進展している。第2年次は,小学校教員との共同研究を行い,現地調査の結果を基に小学校中・高学年を対象とした子どもが楽しみながら学べる学習教材の検討と開発を進める。

Strategy for Future Research Activity

最終年度は,第2年次までの課題を踏まえ次の内容に取り組む。これまでの成果をもとに学習教材を検討し,実践授業を実施し方法や効果等を検証する。研究成果を基に報告書を作成する。
1.資料収集及び必要資料の翻訳,資料及び現地調査の分析と考察:英語版図工教科書と教師用指導書の収集については,新版のもの等未収集のものを中心に収集する。教科書内容と指導法の分析・考察及び研究上必要となる教育法等の関連資料の翻訳作業は継続して行い,完了させる。スペインにおけるCLIL教育を導入した図工・美術教育の在り方について、教育政策や教育方針とともに分析を進めるとともに日本国内のCLIL教育の動向についても調査研究を行う。
2.教材開発と実践:スペインの在り方を参考に,図画工作科の新しい試みとして,日本の小学校外国語活動で実践できる,英語を取り入れた図画工作科の学習教材の研究を行う。小学校で実践授業を行い,内容や効果等の検証を行う。
3.研究発表・報告書作成:学会発表と論文執筆を継続して行うとともに,研究成果をもとに報告書を作成する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

人件費・謝金について、現地協力者及び調査先の教育者の多くは英語による意思の疎通が可能であったため現地での通訳雇用の必要性が減じたという理由から,当初計画よりも人件費・謝金が不要となったため,次年度使用額が生じた。
最終年度は,国内における学会発表のための旅費,研究上必要となる教育関連翻訳資料の校正を実施するための人件費・謝金,最終報告書作成のための印刷費・郵送代として次年度使用額を使用する。

  • Research Products

    (4 results)

All 2014 2013

All Journal Article (2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] スペインの美術教育における英語教育を取り入れた学習内容と指導法の研究に関する調査:2012~2013年度概報2014

    • Author(s)
      藤井 康子
    • Journal Title

      大分大学教育福祉科学部附属教育実践総合センター紀要

      Volume: 31 Pages: 219~232

  • [Journal Article] スペインの初等美術教育の一考察 ― 現地調査をもとにして―2013

    • Author(s)
      金子 亨, 佐藤 みちる
    • Journal Title

      東京学芸大学紀要. 芸術・スポーツ科学系

      Volume: 65 Pages: 87-95

  • [Presentation] 英語による図画工作科の授業内容の一考察2014

    • Author(s)
      藤井 康子
    • Organizer
      第36回 美術科教育学会 奈良大会
    • Place of Presentation
      奈良教育大学(奈良県奈良市)
    • Year and Date
      20140327-20140329
  • [Presentation] スペインの初等教育におけるバイリンガル教育の調査報告2013

    • Author(s)
      藤井 康子
    • Organizer
      第52回 大学美術教育学会 京都大会
    • Place of Presentation
      京都教育大学(京都府京都市)
    • Year and Date
      20131012-20131013

URL: 

Published: 2015-05-28  

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