2013 Fiscal Year Research-status Report
「何をどれだけ食べたらよいか」-食育と家庭科を結ぶ体系的・系統的な教材の開発-
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24531204
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
宇高 順子 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60116994)
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Keywords | 料理容積法 / 食事バランスガイド / 食品群別摂取量 |
Research Abstract |
中学校技術・家庭教科書では、「何をどれだけ食べたらよいか」の量に関する学習方法として、従来、「食品群別摂取量」および「ポイント制」が採用されてきた。しかし、食品群別摂取量は料理前の可食部重量で表し、喫食者にはわかりにくいこと、また、ポイント制は、食品群により単位が異なる等によりわかりにくい等の問題が指摘されてきた。また、小学校等における食育では「食事バランスガイド」を取り上げている学校もある。これは、食べ物を、食品群別摂取量ではなく献立要素でグループ分けし、量を独自のサービングで表すもので、中学校家庭科の指導方法とは異なるため、両者を学ぶ学習者に混乱をきたしかねない問題をはらんでいる。 研究代表者は、「食品群別摂取量」と「食事バランスガイド」の橋渡しの役割も果たし、喫食者にもわかりやすい量的把握方法として、食品群別摂取量を調理後の食品容積で表す「料理容積法」を開発し、各学校段階における実践的学習内容の検討を進めている。 そのひとつとして、小学校家庭科における1食分のバランスの良い献立作成に関する学習方法を検討した。現行小学校家庭科教科書2社では、主食・主菜・副菜・みそ汁の一汁二菜の献立作成学習が記載されている。小学校で量の指導を行わないで、しかもバランスのよい献立を理解させ、献立作成を行う方法として、①教科書の調理実習教材レシピを食品群別摂取量を超えない範囲に修正すること、②修正した料理の実物大写真教材を作成し、野菜量により、主菜と副菜の組合せグループを指定することにより、バランス食の献立作成ができる方法を開発した。また、小学校において、実践検証した。 また高校生以上の、購入した野菜を使い切る野菜料理のマネジメント手法として、野菜の重量や個・本・袋等の単位と調理後食品容積の関係がわかり、しかも野菜を使い回しして使い切るための教材を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
小学校および高校以上の2種類の学校段階における実践的教材を各々開発検証できた。
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Strategy for Future Research Activity |
中学校技術・家庭教科書調理実習教材を組み合わせることによる、バランスのよい一日の献立作成学習教材として、web教材を開発中である。 そのために、中学校教科書調理実習教材のレシピの、食品群別摂取量に対する過剰量の修正を行い、修正データによるweb教材を作成している。 また、PCおよびタブレット端末を導入し、中学校におけるタブレット端末による学習方法の開発を進める。 さらに、本研究の成果を印刷物としてまとめ、普及啓蒙に努める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
小学校と中学校の教材開発が関連し合っているために、同時に進めてきた結果、当該年度にまとめて発表するには至らなかった。 中学校では研究方法を新たに開発中で、現在ネット教材開発の準備を進めている。今年度教材の開発と実践検証をまとめ、発表する予定である。 上記の理由により、新たにPCおよびタブレット端末を購入して、ネット教材の具体化および実践化をはかるため、予算を次年度当初に使用する予定である。教材開発と実践検証の結果をまとめ、発表する予定である。
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Research Products
(2 results)