2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24531217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Gifu Women's University |
Principal Investigator |
林 知代 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 講師 (70460483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 忠彦 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30021306)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 特別活動 / 修学旅行 / デジタルアーカイブ / ICT活用 / 携帯情報端末 |
Research Abstract |
修学旅行によって、高校生の沖縄について理解がどのように変化しているのか、修学旅行の事前学習を始める前の1年生、修学旅行後の2年生に対する沖縄理解度の調査を実施した。また、プログラムの異なる修学旅行を経験している学生の理解度を調査するため、いろいろな高校から入学してきている大学生への理解度調査も実施した。調査の結果、修学旅行の学習により生徒は沖縄に関する理解を深めてはいるが、平和学習、観光の分野については理解の向上が著しいが、伝統産業、民俗芸能、世界遺産にの分野については、それほど理解していないという結果になった。この結果については、教育情報学会第28年会において発表を行った。 「沖縄修学旅行おぅらい」の利用の状況、修学旅行の学習の状況、メディアの利用について、アンケート調査を行い、テキストを配布した42校に依頼し37校から回答を得た。調査の結果、修学旅行の教材には、旅行会社や観光協会等の提供資料、旅行ガイドブック、テレビ番組、市販のDVD、映画が主に使用されてた。メディアの利用について、携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末などの携帯情報端末を利用した学習に対して、すでに学校で機器を整備して授業を行っている高校はなかったが、環境が整えば行いたい、生徒が所持している携帯情報端末を利用して授業を行っている、環境を整え開始する予定であると回答した高校が75%を占め、通信メディアの利用に対して前向きな傾向であることがわかった。 沖縄の修学旅行の教材としての不足資料の整備を実施については、首里城を中心とした世界遺産についての動画解説の撮影、不足している離島(石垣島、竹富島)についての資料収集を行った。 印刷メディアと通信メディアへとの連携させる手法としてQRコードを取り入れたテキスト「沖縄修学旅行おぅらい テキスト」を高校数 58 校、高校生・教員数 11,839 名に提供した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の目的の達成にむかい、今年度は次のような研究を計画していた。 (a) 高校の利用状況の調査を行う。 (b) 沖縄の修学旅行の教材としての不足資料の整備 (c) 実物・体験・印刷メディア・通信メディア、デジタルメディア(デジタル・アーカイブ)で構成した教材の試案の作成。 これらの計画に基づき、研究の実施を行うことができた。 したがって、研究はおおむね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
実物・体験・印刷メディア・通信メディア、デジタルメディア(デジタル・アーカイブ)で構成した教材の提供を行う。 すでに印刷メディア側は、ほぼ準備が整っているので、特に通信メディア側の研究を重点的に進めていく。通信メディア側の教材はWEBサイトを採用して試案を進めているが、動画などWEBサイトならではの情報を追加し、WEBサイトの充実をはかる。また、テキストにQRコードを付け、テキストとWEBサイトの連携をはかっているが、利用についての認知されていない状況にあるようなので、高校側に認知をすすめ、実践につながるようにしていく。 修学旅行の学習を、事前・活動(旅行中)・事後の3段階にわけ、実践を観察し、各メディアの利用状況のデータを収集し、印刷メディア、デジタルメディアを中心にそれぞれの学習利用の問題点を分析する。分析から、メディアの資料活用を主にした学習の教材構成の方向性を明らかにしていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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