2015 Fiscal Year Research-status Report
隕石表面の可視-赤外反射スペクトルの測定による鉱物組成導出の研究
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24540493
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Research Institution | National Institute of Polar Research |
Principal Investigator |
廣井 孝弘 国立極地研究所, 研究教育系, 外来研究員 (80593970)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 秀康 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (10113896)
海田 博司 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (10302811)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 隕石 / 分光 / 小惑星 / 惑星探査 |
Outline of Annual Research Achievements |
この可視・近赤外分光サーベイ研究の最後の隕石グループである、炭素質ンドライトの測定を5月と11月の帰国において一応完了し、あとは、データの質が悪いものの再測定や、真空中で加熱して吸着水を飛ばした時の変化をみるといった、最後の微調整的仕事と、研究成果の発表と論文執筆が残るのみである。 得られた炭素質コンドライトの分光データは、主成分解析によって隕石種の同定に活用し、11月に南極隕石シンポジウムと、はやぶさ2015:太陽系物質シンポジウムで口頭発表し、またそれらを総合した結果を3月に米国ヒューストンで開かれた第47回月惑星科学会議で口頭発表した。 また、火星隕石のサーベイ論文を出した後で滞っていた論文執筆も、月隕石サーベイ論文を再提出し、現在査読審査中である。研究分担者である海田氏には、HED隕石の解析の仕方を教え、データとプログラムのインストールもし、いつでも始められるようにした。 社会に対する還元として、大学のセミナー・一般講演・学校での特別授業などをも行った。同時に、2018年6月に小惑星リュウグウにランデブーする予定の日本の惑星探査ミッションはやぶさ2の共同研究者として、その鉱物組成・粒子サイズ・熱履歴・炭素量・宇宙風化を導き出すための計算や助言をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
反射スペクトル測定はほぼ完了したが、出版予定の4つの論文のうち、1つ目の火星隕石は出版済み、もう1つの月隕石は審査中という状況である。研究代表者の置かれた状況に大きく依存してそうなったと思われるが、共著者たちの非協力的態度も問題であった。また、旅費が十分に利用できなくなったことも影響しているかもしれない。
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Strategy for Future Research Activity |
残りの付随的実験を終えるとともに、11月及び3月の学会発表、そして残りの2つの論文を提出する。現在、3つ目のHED隕石論文のためののモデル計算を始めようとしているところであり、海田氏が主著として出す予定である。4つ目の炭素質コンドライトの論文は研究代表者がまとめて今年度中に論文を提出する予定である。本来この研究は、はやぶさ2ミッションに大いに役立つものであるが、極地研からもはや科研費を申請できなくなったために、2017年4月以降は日本に来て研究活動をすることは難しい。日本の国家プロジェクトを科学的に成功させるために研究代表者の能力は必要不可欠であり、この1年をかけてその道を模索するつもりである。
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Causes of Carryover |
前年度3月のヒューストンでの学会への参加費の支払いが今年度の4月にずれ込んだため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
旅費及び消耗品費として。
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Research Products
(4 results)