2013 Fiscal Year Research-status Report
天然物由来のシガテラ解毒物質の単離、構造決定および作用機序の解明
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24550192
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
濱田 季之 鹿児島大学, 理工学研究科, 准教授 (40321799)
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Keywords | シガテラ解毒活性 / 化学構造 / 海綿 / 国際情報交換 / キダチトウガラシ / ザクロ / ベニスモモ |
Research Abstract |
天然物由来のシガテラ解毒物質の探索については、平成25年度は、マレーシア産海綿、および沖縄産キダチトウガラシ、米国産ザクロ、鹿児島産ベニスモモの実を探索源として研究を進めた。それぞれの材料をメタノール抽出した後、ヘキサン層、90%メタノール層、ブタノール層、水層の4つの層に分離した。シガテラ解毒活性が見られた層について、フラッシュクロマトグラフィー、ゲルろ過、および逆相HPLCにより解毒活性物質を分離精製した。それぞれの研究材料からシガテラ解毒活性を持つ化合物が得られた。それぞれの化合物は、NMR法を用いて構造解析した。特許や論文投稿を検討しているため、詳細の研究内容については省略する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シガテラ解毒に有効と考えられる化合物を見つけ出したが、活性のある化合物の作用機序の解明について早急に進める必要がある。Naチャンネルやシガトキシンに直接作用する化合物を発見するために、計画を練り直して、研究を進めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である26年度は、これまで得られたシガテラ解毒活性のある化合物について、生化学的な実験を進めていきたい。また、更なる化合物の探索も継続して進めていく。 更に、得られた研究結果について、国内国外の学会等で公開したり、学術雑誌へ投稿する予定である。
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