2012 Fiscal Year Research-status Report
広域強震動予測の為の表層地盤非線形増幅特性のモデル化と地域防災・国土保全への反映
Project/Area Number |
24560595
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tobishima Research Institute of Technology |
Principal Investigator |
池田 隆明 飛島建設株式会社技術研究所, -, 室長 (40443650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺野 克昭 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40276457)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 地震動 / 表層地盤 / 非線形特性 / 増幅特性 / 地域防災 / AVS30 / アレー観測 / 液状化 |
Research Abstract |
過去の調査研究において地盤構造や地盤特性が明らかになっている苫小牧液状化アレー観測地点,東京臨海部鉛直アレー観測地点を対象に,観測記録から地震動の増幅特性を算出し地震動レベル別の整理を実施した.また,地盤特性の多様性を考慮するため東京都港湾局,港湾地域強震観測網,KiK-netの観測記録,KiK-netの近傍にあるK-NETの記録についても同様の整理を実施した.地震動の増幅特性は,基盤の加速度応答スペクトルに対する地表の加速度応答スペクトルの比とし,工学的に重要な0.1~10.0秒の周期帯域に対して設定する.また,地盤特性については表層30mまでの平均S波速度(AVS30)で代表させた. 観測記録からのアプローチだけでは,地盤特性の影響が評価できない可能性が高いため,AVS30が異なるモデル地盤を複数作成し,非線形地震応答解析から増幅特性を算出した.AVS30の範囲は100~300m/sとし,10m/s刻みで設定した.また,AVS30が同じであっても地盤構造や構成により増幅特性が異なる可能性があるため,3種類の地盤モデルを設定した.地盤を構成する土質は砂質土と粘性土の二種類とし,非線形特性は平均的な関係を与えた.非線形地震応答解析は今後の液状化解析をにらみ有効応力解析が可能なYUSAYUSAを使用した. 研究成果の一部については,土木学会論文集等に投稿している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた液状化を考慮したアプローチ【項目①-2】については,地震応答解析によるアプローチ【項目①-2】の検討を重視したため,平成25年度に移行させるが,解析モデル等の検討は目途がついており,概ね順調に進展していると判断する.
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度に予定し,平成25年度に移行した研究項目(地震応答解析によるアプローチ【項目①-2】)を含め,当初予定通り研究を実施する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初計画に加え,平成24年度に購入していなかったラップトップPCとソフトウェアを購入する.ラップトップPCは既存のPCで代用し,ソフトウェア(GIS)はデータ作成まで実施したため,全体の研究成果に対する大きな影響は無い.
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