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2014 Fiscal Year Annual Research Report

測地尺による中世都市形成史の研究

Research Project

Project/Area Number 24560794
Research InstitutionHiroshima International University

Principal Investigator

藤田 盟児  広島国際大学, 医療経営学部, 教授 (20249973)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords都市史 / 中世都市 / 測地尺 / 鞆の浦 / 尾道 / 杵築
Outline of Annual Research Achievements

中世都市の街区の規模を実測し、それらを六尺から七尺までの様々な測地尺(間竿)によって間寸法に換算し、換算値の適合具合をみて、各街区の造成時期を推定する分析手法を用いて、広島県の福山市鞆の浦と尾道市旧市街、大分県の杵築市旧市街地を分析見当した。
その結果、福山市鞆の浦では山沿いから七尺から六尺八寸の鎌倉時代前後に推定される測地尺が、現在の鞆の浦港周辺や安国寺周辺から六尺七寸から六尺六寸の室町時代前半と推定される測地尺が、近世の武家地や海沿いの埋立地で六尺五寸から六尺の室町時代後半から近世にかけてと推定される測地尺が検出できた。また、この結果が発掘調査の結果や文献史料と整合することも確認された。
尾道市旧市街地では、従来、尾道市の発祥地である倉敷地として推定されていた長江町周辺は室町時代前半の測地尺で造成されているらしいことと、その東にある久保町の山沿いが鎌倉時代の測地尺で造成されているこごが判明し、民屋千戸と言われた鎌倉末期の尾道は久保町の市立中央図書館周辺が発祥地であると推定された。また、この結果が発掘調査の結果とも整合することが分かった。
大分県杵築市旧市街地は、室町時代中期に木付氏が居住地を移したところであるが、従来、中世城郭跡とされていた廓跡ではなく、台山と呼ばれる近世武家地の海沿いに広く南北朝期から室町時代の測地尺が検出された。中世の港兼市場町がどこにあったかは、これまでに史料や発掘調査がなく不明であったが、測地尺分析の結果、ひとつの可能性が示された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2015 2014

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 備後の海運とその歴史的遺産2014

    • Author(s)
      藤田盟児
    • Journal Title

      広島県文化財ニュース

      Volume: 222 Pages: 1-21

  • [Book] 築何年?2015

    • Author(s)
      坂本稔、中尾七重、藤田盟児、他
    • Total Pages
      185(42-110)
    • Publisher
      吉川弘文館

URL: 

Published: 2016-06-01  

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