2013 Fiscal Year Research-status Report
マイクロ波誘電吸収法によるDNAの劣化評価と線量評価への応用
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24561039
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
泉 佳伸 福井大学, 附属国際原子力工学研究所, 教授 (60252582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 陽一郎 福井大学, 学内共同利用施設等, その他 (90568883)
山野 直樹 福井大学, 学内共同利用施設等, その他 (10397044)
砂川 武義 福井工業大学, 工学部, 教授 (60329456)
小嶋 崇夫 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70360047)
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Keywords | DNA / マイクロ波 / 空洞共振器 / Lバンド / Sバンド |
Research Abstract |
(i)計算科学によるDNA構造変化・誘電率変化のシミュレーションとモデル構築では、24年度に得られた知見を基に、モデルの改良を進めた。また、当該年度の(ii)及び(iii)で得られる知見とも比較検討し、生体内等の水溶液系DNA試料の放射線化学反応の機構のモデルを提案を試みている。 (ii)DNAの構造変化の従来法及びマイクロ波誘電吸収法を用いた実測では、24年度の実験研究を継続し、DNA濃度、吸収線量の影響を、ゲル電気泳動及びマイクロ波誘電吸収法でさらに詳細に測定した。また、測定環境の影響を軽減し、その効果を確認した。 (iii)装置の改良・製作及び検証: 24年度に行った設計に基づき、また最新データなどの知見も取り入れ、より小型のS-bandマイクロ波誘電吸収測定装置を製作し、システムとして動作させた。製作したS-bandマイクロ波誘電吸収測定システムの性能(測定精度、検出限界など)を評価し、高い性能が得られる様に調整を行う一環として、試料挿入位置が測定結果に与える影響を精査している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度は新たな改良型(小型)装置の製作を行いつつ、L-バンドシステムの特性評価、測定安定性、精度の改善に注力した。いずれの項目も順調に結果を残すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に当たる平成26年度は、装置の改良も終えているので、さらなる精度、安定性の向上に向けた実験的取り組みを進めるとともに、研究全体のまとめを行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究者ごとに若干の残額を生じ、研究分担者との総和として、B-Aの金額を次年度使用とすることとした。 当該金額に関しては、実験に使用する消耗品としてのガラス器具類、試薬類の購入に充てる予定である。
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Research Products
(2 results)