2014 Fiscal Year Annual Research Report
RNA結合タンパク質によるmRNA安定性と翻訳のファインチューニング
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24570192
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
入江 賢児 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90232628)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 遺伝子発現 / mRNA / 酵母 / RNA結合タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
出芽酵母のRNA結合タンパク質であるKhd1とポリA分解酵素であるCcr4が、低分子量Gタンパク質Rho1のGuanine nucleotide exchange factor (GEF)をコードするROM2 mRNAの発現を正に制御し、Ccr4が単独でRho1のGTPase-activating protein (GAP) をコードするLRG1 mRNAの発現を負に制御することを見出してきた。Rho1は出芽酵母の細胞壁合成に関与しており、khd1Δ ccr4Δ二重変異株では、ROM2の発現が低下し、LRG1の発現が上昇する結果、Rho1の活性が低下し細胞壁の合成異常となり、著しい増殖遅延を示す。本研究では、Poly(A)-binding protein (Pab1)-binding protein, Pbp1 (ヒト Ataxin-2の酵母オルソログ)をコードするPBP1の遺伝子欠損がkhd1Δ ccr4Δ 二重変異株の増殖遅延を抑圧することを見出した。遺伝学的解析から、Pbp1はもう一つのポリA分解酵素であるPan2依存的にKhd1およびCcr4を介した細胞増殖制御に関わる一方で、Pbp1はPan2非依存的にも細胞増殖を制御することを明らかにした。次に、Pan2非依存的なPbp1の機能を調べるためにPbp1と相互作用する因子を探索し、Pbp1はRpl12aおよびRpl12bと相互作用して、Khd1およびCcr4を介した遺伝子発現制御に機能していることを明らかにした。次に、ポリソーム解析を行ったところ、khd1Δ ccr4Δ二重変異株では野生型と比較して翻訳効率が低下傾向にあり、khd1Δ ccr4Δ pbp1Δ三重変異株ではその低下が抑圧された。以上の結果から、Pbp1はリボソームと結合して翻訳制御に機能することで、細胞壁合成系を制御していることが示唆された。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Yuichi KIMURA and Kenji IRIE2014
Author(s)
Functional analysis of translational control through Pbp1
Organizer
The 13th Joint Mini-Symposium 2014 NTU, KU and UT
Place of Presentation
筑波大学健康医科学イノベーション棟8階講堂
Year and Date
2014-09-26 – 2014-09-27
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