2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24580040
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
加藤 淳太郎 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80303684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神戸 敏成 公益財団法人花と緑の銀行, 中央植物園部, 企画情報課長 (00393108)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 3倍体 / 非還元性配偶子 / 異数性配偶子 |
Outline of Annual Research Achievements |
<交雑による三倍体形成パターンの解明> 非還元性配偶子形成タイプの解析について、(1)Primula sieboldii×P. kisoanaもしくはP. jesoana、(2)Cymbidium floribundum (flo)を片親としたCymbidium品種×二倍体Cym原種の2組合わせを調査し、(3)二倍体ヒガンバナについては非還元性配偶子の出現時期を探索した。(1)では、既報告SSRマーカーにsieboldiiヘテロバンドの分離がみられ、核型解析でも二本の過剰染色体もつ個体のsieboldii由来染色体で四本の相同染色体が見出された。これらの結果はSDR型非還元性配偶子を示唆した。(2)では、両親であるfloを含め複数種交配に由来する品種の非還元性配偶子が原因であるため、種特異的SSRマーカーの作出と探索を次世代シークエンサーで行った結果、7SSR様マーカーがflo特異的であり、3倍体および5倍体後代のバンドは分離しなかった。これらの結果は、FDR型非還元性配偶子であることを示唆した。(3)では、開花時期が9月下旬のみの3倍体ヒガンバナと比べて、二倍体は、8月下旬~9月下旬と長い。サイズ測定で非還元性配偶子を調査した結果、3倍体の開花と同じ後期では、非還元性花粉はないが、前期・中期で見出された。これらの結果、非還元性配偶子の形成に温度等環境も一要因となることが推測された。 <三倍体植物の稔性配偶子形成能力の解明>ベゴニア・レックスの調査においてネパール産に三倍体植物が見出され、他種と同様に花粉では様々なDNA含量を示すブロードのFCMピークが得られた。3倍体エビネを用いた交配では、試験管内で発芽個体が得られた。 <三倍体植物から得られた稔実性二倍体植物の作出と育種的利用> 三倍体センノウの自殖後代には、花色変異を含む個体が出現し花色の解析を行った。
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