2013 Fiscal Year Research-status Report
腸管機能制御を通じて加齢性疾患を抑制する抗老化食品の探索とその機能性の分子基盤
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24580190
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
片倉 喜範 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (50264106)
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Keywords | アンチエイジング / SIRT1 / サーチュイン / 食品 |
Research Abstract |
当研究室において構築した新規スクリーニングシステムを用いて、SIRT1増強食品の探索を行い、各種乳酸菌、ポリフェノール、植物抽出物においてSIRT1増強活性を見いだした。 なかでもSIRT1増強活性を有するある種の乳酸菌は、大腸がん由来細胞株DLD-1細胞におけるSIRT1を増強し、β-カテニンの不活性化とともに、DLD-1細胞の増殖を強く抑制することを明らかにした。 また皮膚角化細胞におけるSIRT1、Caco-2細胞におけるSIRT3及びSIRT6,ヒト肝がん細胞におけるSIRT1を増強する食品因子を今回新たに同定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予想を上回るペースで、サーチュイン増強食品の探索・同定が進んでいる。それと同時に、SIRT1以外の長寿遺伝子、細胞表現型を指標としたスクリーニング系も新たに立ち上げることができた。さらに、一部の食品については、その機能性の分子基盤に迫る研究も行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、SIRT1, SIRT3, SIRT6, FOXO3a, PGC1αなどを、腸管細胞、肝細胞、皮膚細胞、筋肉細胞等で活性化する食品の機能性とそのアンチエイジング効果の分子基盤を明らかにしていく。さらには動物試験を含めたin vivo実験を行い機能性食品因子の機能性を評価する。
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Research Products
(19 results)