2012 Fiscal Year Research-status Report
小児期肺動脈性肺高血圧症の発症に関わる新しい伝達経路の解明
Project/Area Number |
24591588
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
杉山 央 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70303419)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古谷 喜幸 東京女子医科大学, 医学部, 助教 (10424673)
新谷 正樹 東京女子医科大学, 医学部, その他 (10578537)
中西 敏雄 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (90120013)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 特発性肺動脈性肺高血圧症 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
本研究の目的は、特発性肺動脈性肺高血圧症(IPAH)の発症機序を解明することである。我々はDelta/Notchシグナル伝達経路がIPAHの発症に関与するのではないかと推測し、既知の原因遺伝子変異を認めないIPAH患者において、同シグナル伝達経路に関係する遺伝子変異検索を行った。その結果、2名の患者において、同シグナル伝達経路に関与するX遺伝子の変異を検出した。 我々はX遺伝子発現ベクターを作製した後にmutagenesisを行い、X遺伝子変異体の発現ベクターを作製した。その後、培養細胞にこのベクターを導入し、テトラサイクリンを利用したTet on システムにより、安定発現株を複数作製した。野生株あるいは変異体発現ベクターが導入された 安定発現株を一定期間培養して免疫染色を行ったところ、変異体発現株ではX蛋白の発現量が減少していること、48時間経過した後にX蛋白の残存量が大きく減少していることがあきらかになった。さらにこれらの安定発現株内の各種小胞体シャペロンの発現量と局在についても検討したところ、変異体発現株では小胞体シャペロンが著しく減少していること、さらに一部のシャペロンが小胞体から核内へ移行することがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
X遺伝子の安定発現株の作製自体にかなり時間を要したため、細胞の増殖能・viabilityの確認や、Delta/Notchシグナル伝達経路に変異体が与える影響についての検討ができていない。肺動脈平滑筋細胞の異常増殖が発症のメカニズムに関与していると考えられるため、特に細胞増殖能の変化を確認していく必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
X遺伝子野生株および変異体の安定発現株のそれぞれで、アイソトープ等を用いて細胞増殖能およびviabilityの確認をすすめていく。同時に、X遺伝子変異体が、このシグナル伝達経路に与える影響について、western blottingやルシフェラーゼアッセイを用いて検索する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アイソトープ実験、western blotting、ルシフェラーゼアッセイに用いる試薬購入に大部分を使用する。
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