2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24591825
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto College of Medical Science |
Principal Investigator |
大野 和子 京都医療科学大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30247689)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 放射線教育 |
Research Abstract |
今年度の研究の概略は、市民向けの小冊子作成と②看護師向けの小冊子作成である。 ①市民向けの小冊子作成;小冊子として携帯しやすい、ブックレット形式のB6版カラー冊子を作成した。挿絵と機能漫画を担当する、京都精華大学の大学院生を対象として、本学と京都大学病院の放射線施設の見学を実施した。引き続き、医療における放射線利用に関して2回にわたる講義を実施し、挿絵と機能漫画を作成した(ストーリー:妊娠に気が付かないで放射線検査を受けた女性とその家族が放射線科医との会話を通して正しい知識を得て、無事に出産し新たな家庭を築く)。なおこの漫画を英語漫画冊子としても完成させる目的で準備に合入っている。放射線に関する教育内容は以下の13項目について各々見開き1頁の解説文を挿絵入りで作成した。① 核医学診療の紹介② 生活の中の放射線③ 体内の放射線と放射線の測定④ 放射線の影響(細胞)⑤ 放射線の影響(人体)⑥ 放射線の影響(小児)⑦ 放射線の影響(妊婦、赤ちゃん)⑧ 放射線の種類 ⑨ 放射性物質の性質 ⑩ 内部被ばくの見積もり方 ⑪ 福島第一原発事故の住民への影響 ⑫ 放射線に関する食品・ 瓦礫処理の基準⑬ 日本の放射線量 ②看護師向けの小冊子作成;看護師向けの教科書(副読本)作成に着手した。従来の教科書の枠にとらわれず、京都精華大学の大学院生と共同で、主人公の看護師が学ぶ形式で作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
テーマ①の市民向け小冊子は順調に作成できた。 漫画作成のために何度も京都精華大学大学院生とストーリー、主人公のキャラクター選定、絵コンテから共同で検討をするなど準備に半年以上の時間を費やした。また、機能漫画を幅広く活用するための英語版を作成するにあたり、漫画を読む世代の一般のアメリカ人(米国在住)など、外国人にとって受け入れ易い様子にするためのスタッフ募集も行った。これらのためにほとんどの時間を費やし、看護師向け冊子の年度内完成にはいたらなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
①看護師向けの小冊子を早急に完成させる。 ②市民向けの小冊子の効果を判定するために、講座を開催予定である。2013年現在6月に3回予定している。その後改良を加え、年度内に最終版を完成させる。 ③看護師向け教育では、愛知医科大学看護学部、福島県郡山看護協会、京都府看護協会の協力を得て冊子を用いた講義が決定している。冊子の利用の有無別に習熟度を判定し効果を可視化する。また、理解度の不十分な内容を改定し最終版を完成させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
英語版の機能漫画の作成と看護師向け小冊子の作成のために、漫画の画像を扱う目的のコンピューターソフトの整備は不可欠であり、物品費を活用する。市民講座の開催費用などにその他の経費を活用する。市民講座会場への交通費、看護協会など看護師を対象とした講習会への移動、学会発表の出張旅費として交通費を利用する。教育効果判定のためのアンケート実施と解析、また、英語版の漫画作成の謝金、海外での発表内容の翻訳目的に謝金を計画通り使用予定である。
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