2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24592213
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
酒井 大輔 東海大学, 医学部, 准教授 (10408007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
持田 譲治 東海大学, 医学部, 教授 (30129697)
檜山 明彦 東海大学, 医学部, 講師 (00514382)
中井 知子 東海大学, 医学部, 特定研究員 (20624589)
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Keywords | 椎間板 / 線維輪 / 幹細胞 / 再生医療 |
Research Abstract |
今年度はマウスで行った実験をヒト椎間板線維輪細胞でも確認すべく、ヒト新鮮組織検体の収集と送付および実験を行った。カリフォルニア大学サンディエゴ校の整形外科基礎研究室にて日本では入手が極めて困難な新鮮ヒト屍体より良好な椎間板組織採取に成功、東海大学へ合計10検体送付した。無菌的に椎間板組織を髄核、線維輪組織片に分け、凍結保存する事が可能であった。さらに、凍結保存後に解凍し、組織培養した後に髄核、線維輪細胞を分離、増幅可能な事、生理活性も維持される事が培養実験系で確認された。具体的には椎間板組織が凍結保存溶液内、-80°のディープフリーザーに保管された5mlクライオチューブを37°のウオーターバスに入れ、速やかに解凍をした。解凍された組織を50mlコニカルチューブに移しゲンタマイシン含有PBSで2回洗浄、遠心を繰り返したのちに6-Well Falcon Primaria Culture Plateに組織片を入れ、DMEM/F12培地、FBS 20%、37°酸素分圧5%環境で3週間培養を行った。 保存した全ての凍結組織検体を航空便、ドライアイス詰めで発送手続きをとり、東海大学へ搬入、液体窒素タンク内に椎間板線維輪組織入り5mlチューブ50本、線維輪組織入り5mlチューブ50本を保管した。 凍結保存された凍結解凍後、線維輪細胞の培養を行い、線維輪由来、体性前駆細胞を分離した。未分化表面マーカーを示す細胞集団の解析をフローサイトメトリ-を用いて分離、現在その機能解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マウスでの基礎的研究を経て、ヒト線維輪細胞での解析が可能となった。懸案であったヒト組織の採取に際し、海外からの輸入によるルートを確立し、凍結保存、送付、解凍、細胞回収の過程が円滑に行われた。分離後の線維輪細胞の機能解析も順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
分離した細胞の昨日解析はこれまでも他の椎間板細胞(例:髄核細胞)で行って来たので、予定の研究計画を遂行する上で、大きな障壁はないと考える。
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Research Products
(3 results)