2016 Fiscal Year Annual Research Report
OPLL model mouse and mechanisms-de-ubiquitination leads to a posterior longitudinal ligament ossification breakthrough in proteomics
Project/Area Number |
24592215
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
津留 美智代 久留米大学, 医学部, 講師 (90368887)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 後縦靭帯骨化症 / 難病 / 原因タンパク質 / 後縦靭帯骨化症モデルマウス / 治療製剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の難病の一つである後縦靭帯骨化症疾患プロテオミクスより、健常者と比較し、発症機序に並行し減少、欠損するタンパク質を発見し、HPLC、LC-MS-MSにより、精製同定を行った。このタンパク質のノックアウトマウスを作製した結果、生後8か月以降、後縦靭帯骨化を発症し、糖尿病の併用、性差を発症した。更に、この後縦靭帯骨化症のノックアウトマウスの靭帯培養細胞の修飾作用を調べた結果、ターゲットタンパク質を分解する作用が判明した。このノックアウトマウスに欠損しているタンパク質を投与した結果、非投与群では、1年8か月以降、連続型の後縦靭帯骨化症を発症し、四肢麻痺を呈したが、投与群では、健常マウスと同じ生存時間を示し、後縦靭帯骨化症の発症が進行していないことが判明し、このノックアウトマウスは、後縦靭帯骨化症のモデルマウスであることを確定し、発見したタンパク質が後縦靭帯骨化症の原因物資であり、治療、予防に有用であることが判明した。 2016年から製薬企業への橋渡しを考え、産業化への準備を行った。最初の医薬品は、欠損しているタンパク質の後縦靭帯骨化症治療製剤である。次に、後縦靭帯骨化症の早期発見のための臨床検査試薬(すでに研究レベルでは作製済である)を市販化させる。 この後縦靭帯骨化症原因タンパク質は、患者のDNAエクソン異常、SNPsは無く、タンパク修飾作用による欠損であることが解かり、このメカニズムの解明により、より生体内での安定化した製剤を国民へ提供し、難病を一つ無くし、医療費の削減に貢献する。
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Research Products
(2 results)