2014 Fiscal Year Annual Research Report
超音波照射によるヘムオキシゲナーゼ1遺伝子発現制御と勃起不全治療への応用
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24592442
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
渡部 明彦 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (20377253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森井 章裕 富山大学, 大学病院, 診療助手 (20377279) [Withdrawn]
小川 良平 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (60334736)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 超音波 / ヘムオキシゲナーゼ1 / 血管内皮細胞 / 勃起不全 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は①超音波照射とPDE阻害剤(3-IM)やHO-1阻害剤(ZnPP- IX: zinc protoporphyrin-IX)との併用によるHUAECとHUASMCとの混合培養系におけるcGMP産生量への影響、②ラット陰茎に対する超音波照射の影響について検討した。 ①平成25年度実験と同様に培地にけん濁したHUAECに1MHz超音波を0.3W/cm2で15秒間照射し、HUASMCと混合培養15時間後に回収してcGMPアッセイに供した。超音波照射単独もしくは超音波と3-IM併用でcGMP産生量の増強が認められたが、いずれの条件下においてもZnPP- IXを添加することでcGMP産生量が抑制された。このことより超音波照射によるcGMP産生増強はHO-1を介するものと考えられた。 ②5ヶ月以上月齢のラットを使用し、大トランスデューサー(Sonicmaster ES 2)で下腹部全体の超音波照射を行い、遺伝子導入用の小トランスデューサー(Sonitron 2000TM)では陰茎のみを照射した。麻酔下に1MHZ、1W/cm2もしくは2W/cm2、120秒間の超音波照射0、12、24時間後に尾静脈から採血して血清中HO-1濃度を測定したところ、時間依存性にHO-1濃度は増加し、大小いずれのトランスデューサーにおいても2W/cm2で照射後24時間に最大値を示した。小トランスデューサーで照射後のラット陰茎組織を免疫組織化学染色したところ、照射組織では非照射組織に比較してHO-1がより染色され、Masson's trichrome染色では 陰茎平滑筋組織の軽度増生が認められた。
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Research Products
(3 results)