2013 Fiscal Year Research-status Report
水晶体における血管新生抑制因子の探索と血管新生緑内障の新しい病態概念の確立
Project/Area Number |
24592620
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
高村 佳弘 福井大学, 医学部, 准教授 (00283193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲谷 大 福井大学, 医学部, 教授 (40335245)
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Keywords | 水晶体 / 血管新生抑制 |
Research Abstract |
本研究の目的は水晶体に血管新生抑制作用を有する因子が存在するかどうかを明らかとすることである。すでに研究期間内において、血管新生を抑制する因子であるアンジオスタチン(angiostatin),エンドスタチン(endostatin),TGF-βsなどのサイトカインが、白内障手術により水晶体を摘出された既往を有する患者の方が有しない患者から採取された前房水よりも多く存在することが明らかとなった。また、白内障手術の際に採取した水晶体前嚢および上皮細胞、水晶体皮質から血管新生抑制因子であるTenomodulinが検出された。房水からは検出されなかった。 今後、白色家兎において片眼に水晶体摘出を行い、水晶体の有無による硝子体に含まれるサイトカインの発現量の違いを網羅的に解析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
血管新生抑制因子が前眼部に存在することを明らかにできている。候補となる蛋白の同定を目的とした網羅的な検索を目的とした実験も予定通り進行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
白色家兎における血管新生抑制因子の網羅的な同定を終了させ、実際にヒト水晶体において発現しているか、リアルタイムRT-PCRで確認を行う。候補となる因子に実際に血管新生を抑制する作用を有するかどうかを強制発現プラスミドを作成して確認する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定通り計画が進行し、残高は比較的少額である。 来年度の実験試薬等の購入に充てる。
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